少し前にも話題になり、私はこの動きにとても心を動かされたのですが、今日NHKの朝のニュースで取り上げられていましたので、書こうと思いました。
話題になったのは
<ブログで団結、労働組合を結成 紳士服大手「コナカ」>
注目する点は、
組合って勝手に作れるの?
何人いれば作れるの?
組合を作ると何ができるの?
つまり、
労働組合というと大きな会社の中につくられるもので、
その会社内で同じ思いの人がいなければ組合など作れないのではないか、
それも組合というと一人や二人では始まらないのではないか。
だから、組合なんて今の職場では、自分には関係ないのではないか、
と思っている方が多いのではないでしょうか。
いいえ、小さな会社でも『あなたも組合に入れる!』ということです。
まず、コナカの例をみてみます。
ブログで団結、労働組合を結成 紳士服大手「コナカ」
(07年02月27日朝日新聞)
インターネットのブログでのやり取りをきっかけに、紳士服大手「コナカ」(本社・横浜市)に今年2月に、初の労働組合が誕生しました。全国の店舗に散らばる社員らが、労働条件の不満を書き込むうちにブログで「団結」。会社に改善を求めようと話が進んだものです。サービス残業や休日出勤の是正などを求めていくことになりました。
組合は「全国一般東京東部労組コナカ支部」。茨城県の店舗に勤める25歳の副主任が委員長に就き、書記長は他店の同僚が引き受けた。
(1)このコナカの動きは、1年ほど前にNPO法人「労働相談センター」(東京都葛飾区)に、コナカでの長時間労働などを訴える匿名の手紙が相次いだことに始まります。
(2)同センターはブログで、具体的な事例を寄せるよう従業員と家族に呼びかけました。http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/7a8a0f6cde920a16db60eb2837230404
インターネットの威力です。
ぽつぽつと書き込みが始まりました。
「休みを少なくするのが、会社のやる気のバロメーター」
「体がもちません。退職しかないのでしょうか」
(3)渡辺さん(現在はこの組合の委員長)も、相談先を探してブログにたどり着きました。
(4)コナカの労働組合は「全国一般東部労組」http://www.toburoso.org/ というところに支援をしてもらいました。
この「全国一般東部労組」というのは、それ自身が組合で、この組合に加入するということもできるし、ここで相談にも乗ってくれます。また労働組合を作りたいときにその手助けもしてくれます。
http://www.jca.apc.org/j-union/toburoso/annai/donnatoko.htm
(5)労働組合というのは
いくらひどい待遇を職場で受けていても、 一人の労働者だけでは声を挙げて戦って行くことはとても難しいです。労働者は一人では立場がとても弱いからです。憲法はそんな労働者の立場を前提に、労働者が集まって労働組合を作り、使用者側と戦うことを権利として認めました。ですから、労働組合を作ることは、労働者の憲法で保障された権利なのです。
会社の中に労働組合がある場合がイメージしやすいですが、そうでなく会社単位でなく「全国一般東部労組」というような労働組合があって、それぞれの会社の個人がこれに加わることもできます。このような労働組合はたくさんあります。例えば建設関係の職種のかたたちの場合に「建設ユニオン」というのも同じです。
ニホンミツバチは一匹では、スズメバチにはかないませんが、群れになってスズメバチを取り囲み、体温を摩擦で上げてスズメバチを熱死させます。スズメバチは46度が体温の限界、でもニホンミツバチも48度が限界だということです。その2度の温度差を本能で感知して、弱いものは群れで戦うのです。
労働事件、労働問題を扱うとき、この生物界の知恵を思い浮かべます。
格差問題など、大きな政策の是正が必要なこともありますが、自分たちの力、権利を120%使うところから、始めなければ、と強く思います。
なお、私は労働問題も扱いますが、もっと経験をお持ちの方(弁護士かどうかを問わず)、内容の補充など、お気づきの点をコメントください。
※初稿で「建築ユニオン」とありましたのは、誤記でしたので訂正いたしました。
話題になったのは
<ブログで団結、労働組合を結成 紳士服大手「コナカ」>
注目する点は、
組合って勝手に作れるの?
何人いれば作れるの?
組合を作ると何ができるの?
つまり、
労働組合というと大きな会社の中につくられるもので、
その会社内で同じ思いの人がいなければ組合など作れないのではないか、
それも組合というと一人や二人では始まらないのではないか。
だから、組合なんて今の職場では、自分には関係ないのではないか、
と思っている方が多いのではないでしょうか。
いいえ、小さな会社でも『あなたも組合に入れる!』ということです。
まず、コナカの例をみてみます。
ブログで団結、労働組合を結成 紳士服大手「コナカ」
(07年02月27日朝日新聞)
インターネットのブログでのやり取りをきっかけに、紳士服大手「コナカ」(本社・横浜市)に今年2月に、初の労働組合が誕生しました。全国の店舗に散らばる社員らが、労働条件の不満を書き込むうちにブログで「団結」。会社に改善を求めようと話が進んだものです。サービス残業や休日出勤の是正などを求めていくことになりました。
組合は「全国一般東京東部労組コナカ支部」。茨城県の店舗に勤める25歳の副主任が委員長に就き、書記長は他店の同僚が引き受けた。
(1)このコナカの動きは、1年ほど前にNPO法人「労働相談センター」(東京都葛飾区)に、コナカでの長時間労働などを訴える匿名の手紙が相次いだことに始まります。
(2)同センターはブログで、具体的な事例を寄せるよう従業員と家族に呼びかけました。http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/7a8a0f6cde920a16db60eb2837230404
インターネットの威力です。
ぽつぽつと書き込みが始まりました。
「休みを少なくするのが、会社のやる気のバロメーター」
「体がもちません。退職しかないのでしょうか」
(3)渡辺さん(現在はこの組合の委員長)も、相談先を探してブログにたどり着きました。
(4)コナカの労働組合は「全国一般東部労組」http://www.toburoso.org/ というところに支援をしてもらいました。
この「全国一般東部労組」というのは、それ自身が組合で、この組合に加入するということもできるし、ここで相談にも乗ってくれます。また労働組合を作りたいときにその手助けもしてくれます。
http://www.jca.apc.org/j-union/toburoso/annai/donnatoko.htm
(5)労働組合というのは
いくらひどい待遇を職場で受けていても、 一人の労働者だけでは声を挙げて戦って行くことはとても難しいです。労働者は一人では立場がとても弱いからです。憲法はそんな労働者の立場を前提に、労働者が集まって労働組合を作り、使用者側と戦うことを権利として認めました。ですから、労働組合を作ることは、労働者の憲法で保障された権利なのです。
会社の中に労働組合がある場合がイメージしやすいですが、そうでなく会社単位でなく「全国一般東部労組」というような労働組合があって、それぞれの会社の個人がこれに加わることもできます。このような労働組合はたくさんあります。例えば建設関係の職種のかたたちの場合に「建設ユニオン」というのも同じです。
ニホンミツバチは一匹では、スズメバチにはかないませんが、群れになってスズメバチを取り囲み、体温を摩擦で上げてスズメバチを熱死させます。スズメバチは46度が体温の限界、でもニホンミツバチも48度が限界だということです。その2度の温度差を本能で感知して、弱いものは群れで戦うのです。
労働事件、労働問題を扱うとき、この生物界の知恵を思い浮かべます。
格差問題など、大きな政策の是正が必要なこともありますが、自分たちの力、権利を120%使うところから、始めなければ、と強く思います。
なお、私は労働問題も扱いますが、もっと経験をお持ちの方(弁護士かどうかを問わず)、内容の補充など、お気づきの点をコメントください。
※初稿で「建築ユニオン」とありましたのは、誤記でしたので訂正いたしました。
既存の労働組合に支援を求める場合、大きく連合系、全労協系(旧総評左派)、全労連系(親共産党)、独立系と、4つの系統があることを知っていた方がいいかもしれません。左派の方が経営者のショックは大きいでしょうが、その後の得失はどうでしょうか。連合にも、鴨桃代さんが代表の「全国ユニオン」があります。
労働組合については、もう少し掘り下げて勉強し、またエントリーを立てて、働く方たちの関心、働く方たちに対する関心を喚起したいと思います。
というコメントに対して
「このような系統化による<レッテル貼り>や、今まさに苦闘している闘いを指して「その後の得失はどうでしょうか」との発言が当事者(コナカの闘う若者やパートたち)をどれほど哀しませるか。恫喝しているか。経営者をどれほど喜ばせるか。」
という声を耳にしました。
労働組合の問題について、関心や理解があまりない方にもこのブログを読んでいただいているかと思います(もちろん私自身も十分ではありません)。
考えていただく意味では、この声もぜひ反映したいと思い、コメントにしました。
余計ついでに、UIゼンセン同盟は、伝統的にパート、派遣、零細などの労働者の組織化に実績があります。私の知人が多くいる組織です。
不思議です。
というより?????
立ち上がる勇気がないんです。
消耗品のように扱われ
四十過ぎたら 雇用条件をかえると
脅される?????
そんな 会社にしたかったのかなぁ
うちの社長?????