杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・増田事務次官に関する公開質問状・求賛同 ~ 転載歓迎

2008-02-29 13:19:56 | Weblog
増田事務次官は、
事件直後、海上保安庁に許可なく航海長と防衛相大臣等が会ったときに同席し、そこでの会話について
「航海長の話したことで記憶に残っていることもなく、表情しか覚えてない。いくつか質問があったけどそれも覚えてない。ただ、口裏合わせがなかったことだけは間違いないですね。」
と語った方です。

下記呼びかけにご賛同の方は、コメントで必要事項を寄せてください。


(転送歓迎)
          緊急呼びかけ文

 私たちは、平和を愛する市民有志です。今回のイージス艦あたごの事故におけ
る情報隠蔽は自衛隊がシビリアンコントロールを無視する体質を持っているとい
うことが明確になった象徴的な出来事といえ、放置してはならないと考えていま
す。そこで、下記のような質問状を提出したうえで、増田事務次官に対する懲戒
申立を行いたいと考えております。ご賛同いただける方は、次の自公をお書きの
上、masudachoukai@yahoo.co.jpまでメールしてください。第一次締め切りは3
月3日午前10時でお願いします。それ以降も、賛同いただける方はぜひお願い
します。

住所:
氏名:
肩書:
インターネット上での氏名肩書きの公開の可否:
一言


                 呼びかけ人
                     弁護士 中山武敏
                     同   児玉勇二
                     ジャーナリスト林克明
                     弁護士 杉浦ひとみ
                     同   日隅一雄
                     同   田場暁夫

      緊急公開質問状

2008年3月3日
                     
石破茂防衛大臣殿


                     市民有志一同(末尾名簿添付)



 イージス艦あたごの漁船衝突事故は、事故そのものの重大性のみならず、自衛
隊による情報隠しという市民にとっては重大な関心を抱かざるを得ない事態を招
いてしまいました。特に、事故直後に、吉川栄治海上幕僚長が、当直士官であっ
た航海長をヘリコプターで防衛省に呼び寄せて事情を聴取したこと、その事実が
明らかにされないまま事態が進行したことは非常に問題があると考えております。

 そこで、この件について、次のとおり質問します。

 増田好平防衛事務次官は、2月27日、記者会見において、事故直後に貴殿を
含む約10名が航海長から事情聴取をした際の状況について、以下のようなやり
とりがなされています(http://www.mod.go.jp/j/kisha/2008/02/j_27.html)。

◆◆記者会見からの引用開始◆◆

Q: でも今までのご説明だと、航海長の話したことで記憶に残っていることも
なく、表情しか覚えてない。いくつか質問があったけどそれも覚えてない。ただ、
口裏合わせがなかったことだけは間違いないですね。それは説得力に欠けないで
すか。


A: そういうご指摘はやむを得ないかなと思います。私の記憶を正直に話をし
ていて、そういうことが説得力がないと思われるのであれば、私の不徳の致すと
ころと言いますか、能力がないということかなと思います。
◆◆記者会見からの引用終了◆◆

 上記やりとりからは、増田次官が虚偽を述べているとしか思えません。もし、
真実を述べているのであれば、重要な事情聴取について記憶することもできない
能力不足者ということになり、ただちに、増田氏を次官職から解任するべきだと
思われます。

 自衛隊法は第58条で、「隊員は、常に品位を重んじ、いやしくも隊員としての
信用を傷つけ、又は自衛隊の威信を損するような行為をしてはならない。」と定
めています。増田次官の発言が虚偽だとすれば、この規律に違反していることに
なります。そして、自衛隊員の規律違反については、「何人も、隊員に規律違反
の疑があると認めるときは、その隊員の官職、氏名及び規律違反の事実を記載し
た申立書に証拠を添えて懲戒権者に申立をすることができる」ことになっていま
す(自衛隊法施行規則第68条)。


 私たちは、この懲戒申立を検討中ですが、貴殿から、下記質問について、真摯
なご回答をいただけるのであれば、懲戒申立をすることは差し控えたいと思いま
す。ご回答については、3月10日までに日隅一雄弁護士(東京共同法律事務所)
に届くようお願いいたします。

       記

1 増田次官が上記記者会見において、事故直後に貴殿を交えて行った事情聴取
の内容について、増田次官に記憶がないのは事実ですか。もし、事実だとすれば、
増田次官は記憶する能力が一般通常人よりもを劣っているのですか?


2 増田次官に記憶がないのが事実ではないとした場合、なぜ、増田次官は記憶
がないと答えたのでしょうか?また、記憶にあった事実とはいかなるものなので
しょうか?


3 貴殿は、増田次官が上記記者会見で記憶がないとの発言をしたことについて、
何らかの処分を行われる予定ですか?処分を行う場合、処分を行う期日はいつに
なりますか?処分を行わない場合、行わない理由は何でしょうか?自衛隊法42
条3項及び同法46条2項をもご考慮の上、その理由をご回答ください。


 以上の質問について、貴殿のご回答をお待ちしております。もし、真摯なご回
答のない場合には、増田次官に対する懲戒申立を行うこととなりますので、あし
からずご了承ください。

 本件についてのご回答及び問い合わせは、日隅一雄弁護士までお願いいたしま
す。
                              以  上




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