風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

聖域の森 ~その1 フィトンチッド~

2016-06-12 10:06:37 | 雑論





森の中を歩くことで、人は癒され、心身ともに健康となる。


いわゆる「森林浴」の効能に貢献しているのが、森の木々より発せられている、「フィトンチッド」とよばれる成分です。



フィトンチッドは木々に侵入しようとする細菌、雑菌を殺し、身を守るために、主に葉から噴出させているものだそうです。このフィトンチッドには抗菌効果のほかに、消臭、防腐効果などもあって、これによって、森の空気は常に浄化されているわけですね。


このフィトンチッドが、人間の心身にも良い影響を与えるわけです。




このフィトンチッド。木製品となってからも、その効能は消えないのだそうです。

日本には、家の建材や家具、日用品などに実に多くの木製品が使われていますが、それらはほぼみな、このフィトンチッドの効能を利用している、ともいえるようですね。


お寿司屋さんにいけば、カウンターのガラスケースに納められている寿司ダネと一緒に、サワラやヒノキの葉などが入れられているのは、鮮度保持効果があるためです。

昔の人はおにぎりを包む際に、木の皮で包んでいました。お寿司をお土産として包む際には、スギやヒノキの皮を薄く削った「経木」というものに包みます。

これらは防腐と鮮度保持効果を利用したものです。


家や家具の建材として、例えばヒバ材で建てた家には蚊が寄り付かないとか、クスノキのタンスには防虫効果があるとか、やはりそうしたフィトンチッドによる効能が存分に利用されているわけです。



伊勢神宮などはヒノキ材を使って建築されているわけですが、これなども、フィトンチッドによる場の浄化という効能あらばこそ、という面もあるかも知れませんね。







かつて日本列島は、豊かな森林に覆われていました。


そのころの列島は、フィトンチッドだらけだった(笑)とも言えますね。


神は清浄な場所に寄られるとか、ならば、


そのころの日本列島は、列島中が神の寄られる「聖域」だった。


その「聖域」とともに、人々もまた暮らしていた。







つづきます。(^Θ^)






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2 コメント

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Unknown (たま♪)
2016-06-12 19:25:31
供養を始める前、定期的に森林浴をしないと疲れて疲れてやってらんない状態になることが多々ありました。
先祖供養&神祭り始めてから、森林浴に行ってナイ事に気づきました。
神様は自宅にも居られるようになったのカモなんて思ってしまいました☆
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Unknown (薫風亭奥大道)
2016-06-12 20:38:24
たま♪さん、私も仙台にいたころは、多賀城跡の近くにある陸奥総社宮の裏側の森をよく散策しましたね。あそこの森はとりわけ気持ちが良くて、ことあるごとに通ってました。
そういえば、しばらく忘れてましたね、そんなこと(笑)。
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