昭和41年放送の『ウルトラマン』第33話『禁じられた言葉』。
メフィラス星人が、小学生の少年、サトル君に語り掛けます。君が一言言ってくれたなら、地球は私(メフィラス星人)のものになる、と。
その言葉とは、
「地球をあげます」
子供の頃はこの話がよくわかりませんでした。何故一人の少年が、地球を上げると云っただけで、地球がメフィラス星人のものになってしまうのか、よくわからなかった。
これは一つの寓話なのでしょうね。物理的侵略というよりも、精神的侵略という意味においての。
メフィラス星人
メフィラス星人は科学特捜隊のハヤタ隊員(黒部進)とフジ隊員(桜井浩子)、そしてフジ隊員の弟、サトル君を強引に拉致すると、フジ隊員を巨大化させ、ビルを破壊させます。
そんなことをしておいて、自分は平和主義者だと嘯くメフィラス星人。地球人と戦って強引に奪うことを良しとせず、その心を奪おうとするのです。
メフィラス星人がサトル君に語りかけます。
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メフィラス「私は暴力は嫌いでね。私の星でも紳士というのは礼儀正しいものだ。そこで地球人であるサトル君に了解をもらいたいと思うんだ。
サトル君は素晴らしい地球人だ。どうだね、この私にたった一言、『地球をあなたにあげましょう』と云ってくれないかね」
サトル「イヤだ!絶対嫌だ!」
メフィラス「だろうね、誰だって故郷は捨てたくないもんだ。でも、これをごらん
宇宙は無限に広くしかも素晴らしい。地球のように戦争もなく、交通事故もなく、何百年何千年と生きていける、天国のような星がいくつもある。
どうだねサトル君、地球なんかサラリと捨てて、そういう星の人間になりたくはないかね」
サトル「ヤだ!」
メフィラス「聞き分けの無い子だ。なぜ『地球をあなたにあげましょう』と言えないんだ?私は君が好きだ。私の星で永遠の命を与えようというんだぞ」
サトル「僕だけがどんなに長生きしたって、どんなに豊かな暮らしができたって、ちっとも嬉しくなんかないや!僕は地球の人間なんだぞ!」
メフィラス「ほざくな!」
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紳士だなんだと云いながら、サトル君の毅然とした態度にメフィラスは激高してしまいます。つまりはこれが、彼、メフィラスの本性というわけです。
これを見ていたハヤタ隊員が高らかに笑います。
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メフィラス「ウルトラマン、なにがおかしいのだ!?」
ハヤタ「メフィラス、とんだ見当違いだったな。地球を売り渡すような人間はいない。サトル君のような子供でも、地球を良くしていこうと思いこそすれ、地球を見捨てたりは絶対にしない!」
メフィラス「黙れウルトラマン!貴様は宇宙人なのか?人間なのか?」
ハヤタ「両方さ、貴様のような宇宙の掟を破る奴と戦うために生まれてきたのだ!」
メフィラス「ほざくな!この手で必ず、この美しい星を手に入れてみせるぞ!」
ハヤタ「メフィラス、そうはさせんぞ!」
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メフィラス星人の「メフィラス」とは、人間を甘言で誑かす悪魔、メフィストフェレスがそのネーミングの由来だそうです。メフィラス星人は人間の心に挑戦するためにやってきたんですね。
メフィラス星人は、自分は子供の心にすら負けたのだと認め、ウルトラマンとの戦いを避け、去って行きます。
去り際にこう語りながら。
「私は諦めたわけではない。いつか私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。必ず来るぞ!」
故郷を売り渡す人間などいない。本当にそうなら良いのですがね。
今の日本の現状を見た時、甘言に誑かされて、自らも甘言を叫んで回る者たちの、なんと多いことか。
現代であれば、メフィラス星人も地球全部は無理でも、「日本」くらいなら、簡単に手に入れられるかも、しれませんねえ。
なーんてね(笑)
メフィラス星人(メフィストフェレス)はあちらこちらに出没しております。くれぐれも甘言に弄されることの無きよう。
本当に大事なこと、守るべきこととはなにか、よおっく考えて、
サトル君に対して恥ずかしくない行動をとりましょう。
それにしても、特撮モノというのは時に、「予言書」的な役割を果たしているものなのだなと、改めて瞠目します。
大したもんだ。
しかも、人がくれるというものを欲しがって、結果的に自分が今持っているものを全て失う可能性にも気づけなくなる。
2000年頃ね、支配階級の在日外国人たちは、GHQによって自分たちが日本を支配させてもらっている構図が、日本人にバレることを何より恐れているって書かれた本を読んだ。
バレたら全てを失ってしまうから…。
でも結果的に今は、自らその構図をバラすようなことばかりやってる。
これは、逆に日本人が仕込んでおいた日本人スパイが、在日外国人として反日を表だって実行することで日本人に真実を知らしめようとしているのか、または在日外国人の二世、三世が本当にバカになってしまったのか…。
どうなんでしょうね…?
私が支配層だったら絶対バレないようにするけど…。
関係ないけど中国女性のハニトラ・スパイとかって、共産党に忠誠を尽くしているというよりも、「自分の才覚はどのくらいなのか」を知りたいだけの「自分とのゲーム」にハマっているのかね?
アメリカや日本でスパイ活動してたら、本当に本当に中国共産党が世界でさらに強大な力を得るために「死ぬ気で頑張る!」なんて思う人いないんじゃないかね…。
わからないけど…。
政治的なこと書いてゴメンナサイm(_ _;)m
とにかく、「本当」を見極める目を養いたいですねえ。
ナンチッテ。
「本当の目養成ギブス」があればいいのにね〜。
そんなことも子供だって分かってる、と言うより大人になって忘れたりもする。
最近は自分より遥かに若い子供達に教えられ、反省することばかりです。
他人のことばかり言う社会だなぁ、とテレビ見て思うなら、まず自分から、などと自分の自我をたしなめます。
またまた関係無いですが、こんな子達がいたら未来は安心、すごいなぁと感動したので、貼り付けます。
ももクロで合唱コンクール。クラスでこんなにまとまるなんて、素晴らしい。
https://m.youtube.com/watch?v=AQ1ZdYlS4lg
良いクラスだ。