縁あって東映に入社し、菅原文太の付き人を3年間務める。
1984年、テレビ特番『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』で、初の主役に抜擢されます。10号ライダーである仮面ライダーZX(ゼクロス)に変身する村雨良という人物を演じたのですが、このZX、この特番のみの登場で、テレビシリーズ化もヴィデオシリーズ化もされていないため、全仮面ライダーの中では、残念ながら少々影が薄い。
でも、仮面ライダーだったというのは、非常に意義あることです。
ちなみにこの時、菅田さんはヤクザ映画『制覇』に出演していたため、髪型はパンチパーマだったそうです。
パンチパーマのヒーローって、凄い画だ(笑)
その後、唐十郎氏の状況劇場に参加し、舞台俳優としての経験を積んだあと、映像の世界に復帰。東映時代の先輩、片桐竜次氏の紹介でVシネマに出演、主に悪役として頭角を表していきます。
2003年にはハリウッド映画『キルビル』や『ラストサムライ』にも出演されています。
ヤクザや刑事、腕の立つ剣客からコミカルな役まで、実に実に幅広い役をこなす。まさしく名バイプレーヤーであります。
私にとって、この方のとても印象深かった役は、『鬼平犯科帳』第2シリーズで、鬼平さんをあと一歩まで追い詰めた凄腕の浪人者です。
この浪人名前も素性も一切分からない謎の男。エンディングタイトルでは、役名が「凄い奴」とだけ表記されているんです。
この「凄い奴」を演じた菅田さんの剣技の速さ、凄まじさね。鬼平さんをあんな風に死の淵まで追い詰めたのは、この浪人だけです。
まさしく「凄い奴」でした。
鬼平さんがこの窮地をどうやって切り抜けたかは、
是非とも、本編を見て頂ければと(笑)
『鬼平犯科帳』第2シリーズ第9話、「本門寺暮雪」
ご覧あれ。
知る人ぞ知る。この感じがいいよね。
名バイプレーヤー、菅田俊。どこかでお見かけしたら、
そっと、注目してあげてください。
よろしく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます