スター・ウォーズ、スピンオフ映画第2段!若き日のハン・ソロがいかにして「悪党」となっていったか。相棒チューバッカや、親友(?)ランド・カルリシアンとの出会い等、我々がよく知る「ハン・ソロ」が出来上がっていく過程を描いた映画ですね。
成長の過程で知り合った、「父」とも慕う男、ウディ・ハレルソン演じるペケットとの、信頼と葛藤、そして……。
後々のハン・ソロとその息子カイロ・レンとの関係性を彷彿とさせるこの下りは、歴史は繰り返すということを感じさせる、なかなかうまい展開だなと思いましたね。
向こう見ずな直情径行型で、とりあえず行動してから考えるタイプなのは若い頃から変わらない。そんな男が「悪党」として生きることの処世術を身に着けていく。しかし「悪党」にはなれても決して「悪い奴」にはなりきれない。そんな男ハン・ソロの成り立ちを、なかなかうまく描いていると思います。
帝国や反乱軍との絡みもちゃんと描かれているし、ミレニアム・ファルコンとタイ・ファイターとのドッグファイトシーンは往年のスター・ウォーズを彷彿とさせ楽しい。機銃座には懐かしのテレビゲームみたいな照準がちゃんと再現されていて、ファンを喜ばせるツボを心得た演出はさすがですね。
オールデン・エアエンライクはハン・ソロを演じるにあたって、往年のハリソン・フォードの演技を研究したようで、ちょっとしさしぐさや、驚いたときの表情の作り方、一瞬ニヤリと笑う独特の表情など、懸命に再現していましたね。まあどう転んでもハリソン・フォードにはなれないわけで、よく頑張って演じていたと
思いますよ。だから、まだハリソン・フォードになる前のハン・ソロだと思えばいいんです。ん?言ってることがメチャメチャだな(笑)
活劇としてよくできているし、スター・ウォーズファンならば裏側まで読めるような作りになっているし、悪くはないです。ただ「すっげえ面白かった!」とまでは云えないんだよねえ。なにがいけないのか。やっぱり主役、かな(笑)頑張ってるんですけどね、こればっかりはなんとも……。
それにしても一番驚いたのは、ラストに出てきた「あの方」ですねえ。えっ?誰かって?あの方ですよあの方。ユアン・マクレガー演じるオビ=ワン・ケノービに胴体真っ二つにされたあの方です。
この方が出てくるということは、この物語は時系列的にはこの辺りの話か、なんていう風に、スター・ウォーズファンを楽しませる作りになっているところは、本当に憎いですね。ツボの押さえどころが見事で、やっぱりディズニーは侮れないという感じ。
ファンが喜び、ファンでなくてもそれなりに楽しめる。よっぽどのハリソン・フォード・マニアでもない限りは、面白く観られる作品には仕上がっていると思いますよ。まあ、とくにおススメはしませんが、興味がおありの方はどうぞ、て感じかな。
観終わって一番に感じたことは、やはりハン・ソロはハリソン・フォードだなという、当たり前な結論(笑)これはもうしょうがない。中村主水は藤田まこと、座頭市は勝新太郎に限るということと同じくらい、当たり前の事なんだから仕方がない。オールデン・エアエンライクはよく頑張りましたよ、その勇気に拍手を送りたい。
チューバッカと若きハン・ソロ。チューバッカが微妙に若い(笑)
オールスター揃い踏み。やはり云うまでもなく、ハン・ソロはハリソン・フォードだねえ。
チューバッカが微妙に年を取っている(笑)
ハン・ソロ、観に行けるかな〜〜〜⁉︎(笑)
ユアンが当時、スターウォーズは演技の勉強にならない、何故ならCGで誤魔化されて、こんな感じでって言われてって言ってたけど。
演技で頑張ってる若きハン・ソロでも、時代の風味は出し切れないんですよね。
ハングリー精神が当時と現代でも違うでしょうし。
声優さんでも、時代劇の役者さんでも、薄給でも型を真剣にやったり、ハリソン・フォードもスターウォーズで自分が売れると思ってないで!真剣にやってたかもですが。
DVDになったら、息子と見ようっと。
その時代を生きた人にしか纏えない「空気」ってあるんですよね。これは簡単に再現できるものじゃないと思うんです。仮に外側の部分は再現できても、内側から湧き出てくる「空気」は再現できないでしょうね。
映画とそれが作られた時代というのは不可分のものです。それはスター・ウォーズだろうと変わらない。まあだから、ハリソン・フォードとは違うハン・ソロを楽しむしかないですね。