そろそろ父の一周忌法要について話し合わなければ…
というわけで、実家に帰ってきた。
ざっくり話し合いを終えると
せっかくだから手付かずだった遺品の処分もお願い!と
幼児二人を連れて新潟から帰ってきた妹は早々に立ち去る。
仕方ない。そう、せっかく休みを取って里帰りしたのだ。
のんびり屋の母に任せておいたら埒が明かない。
どれどれ、多趣味で社交的だった父の書棚でも整理するか。
投稿した俳句の小冊子や生原稿
自ら立ち上げた同窓会、老人会、町内会、社会科見学の会
カラオケ会、歴史研究会、書道クラブ、ゲートボールクラブ…
それらの名簿や書類をまとめたファイルを整理していたら
面白いものが見つかった。
「○○画伯」と書かれた巻物を広げてみると
墨絵の達磨さんと七福神に混じって
半紙に描かれた4枚の、なんと“春画”が。
うわぉ、時代小説で読んだことはあるが
ホンモノを見るのは初めてである。
何これ!? レアもんじゃない?
父の形見として取っておく気はしないけれど
とりあえず、おっさんにだけは見せてあげよう。
しかし、なんでこんなものが?
そういえば、これは以前も書いたかもしれないが
20代のころ結婚前のおっさんを連れて実家に帰ったときのこと。
「桃尻娘」という日活映画の主役に私が似ていると
おっさんんが言ったら
「そうなんだよ、私も映画を観て驚いたんだ」
と、父がまさかの発言。
え、アナタ…? え、お父さん?
夫が、父親がその類の映画を見に行ったと知り
母と私の心にザラッとした風が吹いたのだった。
春画を見つめながら
あの日のことが思い出された。
色気やスキャンダルとは無縁な男だと思っていたが
ヤツは隠れスケベだったのだろうか。
さてもう一つの発見。
小さな桐の箱を開けると、数葉の古い写真と葉書が出てきた。
写真は、髷を結った美人女性。
裏を見ると、昭和10年、水谷八重子、とある。
そして葉書の方は
文面は旧仮名遣いの草書体なので解読困難だが
宛名は私が生まれる前に亡くなってしまった祖父“音八”。
差出人は、これまた水谷八重子、である。
母もそれを初めて見たというが
そういえばアナタのオジイチャンと新劇女優・水谷八重子は
なんか、交流があったらしいわよ、と言う。
え、え~!? 交流って、どんな?
しかし本人はもちろんその息子も死んでしまった今となっては
知りようもない。
大正から昭和にかけて探偵を生業としていたらしい祖父・音八。
ああ、あなたに会ってみたかった。
面倒くさい遺品整理ではあったが
父と祖父の知られざる世界を垣間見させてもらって
ちょっとした“お宝ゲット!”の気分である。
というわけで、実家に帰ってきた。
ざっくり話し合いを終えると
せっかくだから手付かずだった遺品の処分もお願い!と
幼児二人を連れて新潟から帰ってきた妹は早々に立ち去る。
仕方ない。そう、せっかく休みを取って里帰りしたのだ。
のんびり屋の母に任せておいたら埒が明かない。
どれどれ、多趣味で社交的だった父の書棚でも整理するか。
投稿した俳句の小冊子や生原稿
自ら立ち上げた同窓会、老人会、町内会、社会科見学の会
カラオケ会、歴史研究会、書道クラブ、ゲートボールクラブ…
それらの名簿や書類をまとめたファイルを整理していたら
面白いものが見つかった。
「○○画伯」と書かれた巻物を広げてみると
墨絵の達磨さんと七福神に混じって
半紙に描かれた4枚の、なんと“春画”が。
うわぉ、時代小説で読んだことはあるが
ホンモノを見るのは初めてである。
何これ!? レアもんじゃない?
父の形見として取っておく気はしないけれど
とりあえず、おっさんにだけは見せてあげよう。
しかし、なんでこんなものが?
そういえば、これは以前も書いたかもしれないが
20代のころ結婚前のおっさんを連れて実家に帰ったときのこと。
「桃尻娘」という日活映画の主役に私が似ていると
おっさんんが言ったら
「そうなんだよ、私も映画を観て驚いたんだ」
と、父がまさかの発言。
え、アナタ…? え、お父さん?
夫が、父親がその類の映画を見に行ったと知り
母と私の心にザラッとした風が吹いたのだった。
春画を見つめながら
あの日のことが思い出された。
色気やスキャンダルとは無縁な男だと思っていたが
ヤツは隠れスケベだったのだろうか。
さてもう一つの発見。
小さな桐の箱を開けると、数葉の古い写真と葉書が出てきた。
写真は、髷を結った美人女性。
裏を見ると、昭和10年、水谷八重子、とある。
そして葉書の方は
文面は旧仮名遣いの草書体なので解読困難だが
宛名は私が生まれる前に亡くなってしまった祖父“音八”。
差出人は、これまた水谷八重子、である。
母もそれを初めて見たというが
そういえばアナタのオジイチャンと新劇女優・水谷八重子は
なんか、交流があったらしいわよ、と言う。
え、え~!? 交流って、どんな?
しかし本人はもちろんその息子も死んでしまった今となっては
知りようもない。
大正から昭和にかけて探偵を生業としていたらしい祖父・音八。
ああ、あなたに会ってみたかった。
面倒くさい遺品整理ではあったが
父と祖父の知られざる世界を垣間見させてもらって
ちょっとした“お宝ゲット!”の気分である。
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