ゴトウさんのことは前にも書いたことがある。
毎日夕方の4時か5時になると決まって事務所をノックし
「こんにちは、わたくしゴトウショウコと申します。
今日からこちらでお世話になります。
どうかよろしくお願いいたします」
と、丁寧なご挨拶。
かれこれ3年もこれを続けているのだから
認知症とはいえ、なかなかに律儀な老女である。
きのうもそのゴトウさんがやってきた。
トントントン
ドアを開けるといつものように笑顔で佇んでいる。
はあい、いつものご挨拶ですね?
ところが、いつもと台詞が違った。
「わたくしゴトウショウコと申します」
は、いつもとオンナジだ。
しかしそのあとが
「いよいよ帰ることにいたしました。
今日までお世話になりました」と、きた。
あらあら、それは残念です。
どうかお気をつけて。
相対した職員が、彼女のとぼけた挨拶に合わせる。
ドアを閉めてから、事務所内は大爆笑。
いや~、ゴトウさん、今日は新しいパターンで攻めてきたね。
ウケるわあ。
しかしそれから2時間後
私たち職員は慌てふためくことになる。
食事がはじまるころ、ゴトウさんの嫁から電話が。
「あの、義母が突然ウチに帰ってきたんですけど…」
3年前の入居以来
一人で外に出たことのないゴトウさんが、
会話は3パターンほどしかない認知症のゴトウさんが、
誰にも気づかれることなく
(いや、挨拶はしていったのだけれど)
バスに乗って一人で家に帰ってしまったのだ。
認知症の高齢者様
あなた方のスイッチがいつどこで入るのか
本当に予測不能です(冷や汗)。
毎日夕方の4時か5時になると決まって事務所をノックし
「こんにちは、わたくしゴトウショウコと申します。
今日からこちらでお世話になります。
どうかよろしくお願いいたします」
と、丁寧なご挨拶。
かれこれ3年もこれを続けているのだから
認知症とはいえ、なかなかに律儀な老女である。
きのうもそのゴトウさんがやってきた。
トントントン
ドアを開けるといつものように笑顔で佇んでいる。
はあい、いつものご挨拶ですね?
ところが、いつもと台詞が違った。
「わたくしゴトウショウコと申します」
は、いつもとオンナジだ。
しかしそのあとが
「いよいよ帰ることにいたしました。
今日までお世話になりました」と、きた。
あらあら、それは残念です。
どうかお気をつけて。
相対した職員が、彼女のとぼけた挨拶に合わせる。
ドアを閉めてから、事務所内は大爆笑。
いや~、ゴトウさん、今日は新しいパターンで攻めてきたね。
ウケるわあ。
しかしそれから2時間後
私たち職員は慌てふためくことになる。
食事がはじまるころ、ゴトウさんの嫁から電話が。
「あの、義母が突然ウチに帰ってきたんですけど…」
3年前の入居以来
一人で外に出たことのないゴトウさんが、
会話は3パターンほどしかない認知症のゴトウさんが、
誰にも気づかれることなく
(いや、挨拶はしていったのだけれど)
バスに乗って一人で家に帰ってしまったのだ。
認知症の高齢者様
あなた方のスイッチがいつどこで入るのか
本当に予測不能です(冷や汗)。