夕方、火災報知機が鳴った。
開設2年で5回目だ。
いずれも火事ではない。
M三郎が興味本位でボタンを押してしまったのと
調理中の“焦げ”が4回。
今回も要支援のカナエさんが
かぼちゃを煮ている最中に便意を催し
ちょっとだけなら…
のつもりでトイレに行っているときにかぼちゃが焦げ
その煙に火災報知機が反応してしまったのであった。
けたたましく鳴り響く火災報知機。
あわてふためいて出てくる入居者。
原因を突き止め、「大丈夫です、火事ではありません」と
廊下を走り、階段を上り下りしながら
入居者の興奮を鎮める私たち職員。
そうこうするうちに到着した消防車。
そして、無駄足となった消防士さんたちに
ペコペコと頭を下げる、私たち職員。
当のカナエさんは、焦げたかぼちゃの鍋を持って
「上のほう、食べられるかしら?」
なんて涼しげに言っているし
去年ボタンを押して消防車を呼んでしまったM三郎は
「誰かが面白半分に押したんじぇね―のか!?」と
己の前科を忘れて息巻いているし・・・
ああもう、やってられないぜ!!!
どんなキツイ介護も引き受けます。
でも、どうか、どうか、消防車だけは呼ばないで。
開設2年で5回目だ。
いずれも火事ではない。
M三郎が興味本位でボタンを押してしまったのと
調理中の“焦げ”が4回。
今回も要支援のカナエさんが
かぼちゃを煮ている最中に便意を催し
ちょっとだけなら…
のつもりでトイレに行っているときにかぼちゃが焦げ
その煙に火災報知機が反応してしまったのであった。
けたたましく鳴り響く火災報知機。
あわてふためいて出てくる入居者。
原因を突き止め、「大丈夫です、火事ではありません」と
廊下を走り、階段を上り下りしながら
入居者の興奮を鎮める私たち職員。
そうこうするうちに到着した消防車。
そして、無駄足となった消防士さんたちに
ペコペコと頭を下げる、私たち職員。
当のカナエさんは、焦げたかぼちゃの鍋を持って
「上のほう、食べられるかしら?」
なんて涼しげに言っているし
去年ボタンを押して消防車を呼んでしまったM三郎は
「誰かが面白半分に押したんじぇね―のか!?」と
己の前科を忘れて息巻いているし・・・
ああもう、やってられないぜ!!!
どんなキツイ介護も引き受けます。
でも、どうか、どうか、消防車だけは呼ばないで。