ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

2019/09/27

2019-09-27 02:15:00 | 日記
Netflixオリジナル動画「全裸監督」を観ている。
AV監督・村西とおるをモデルに描いた話題の動画だ。

主演は山田孝之。
私は俳優としての彼が好きだ。
NHKの朝ドラに出ていた時から気に入っていたし
近年では「闇金ウシジマくん」も
菅田将暉と共演した深夜ドラマ「dele」(テレ朝)も
ちゃんとチェックしている。

脇を固めているのも
石橋凌、國村隼、リリー・フランキーとクセ者揃い。
となれば、もう、見るっきゃないでしょ!?

しかし問題が一つ。

前回のブログで書いた通り
先日PCが壊れたのでタブレットを買った。
しかしまだそのタブレットに合うイヤホンを買っていないので
音声、ダダ漏れ!

「全裸監督」はストーリー上エロい場面も少なくないので
AV女優の喘ぎ声が部屋中に響き渡ってしまうのだ。

もちろん、私はそれに興味があって見ているわけではない。
ただただ、ドラマを楽しみたいだけなのである。

しかし、いくらなんでもおっさんにこの音声を聞かせるわけにはいかない。
この音声を聞いたら
おっさん、妻を変態女と思ってしまうだろう。

ち、違う。おっさんよ、私はドラマを楽しみたいだけなのだよ。
そんな言い訳は、ますます疑惑を招くことだろう。

早くイヤホンを買いに行こう。
それまでは、おっさんが寝てから見ることにしよう。

かくして夫が寝静まってから「全裸監督」を見る私。
それってますます変態みたいだ。

違うんです。本当に違うんです。
どうか誤解なきように。
このドラマ、本当によくできているんです。

老いゆく親の、パスワード

2019-09-22 00:31:27 | 日記
しばしのご無沙汰。
実は去年からヤバくなっていたPCが
ついにぶっ壊れてしまったのだ。

2週間ばかり深夜の動画視聴もブログも我慢して
今日やっと手に入れたiPad-Pro。
PCかタブレットかさんざん悩んだ末の購入だ。

しかし今日1日のなんと大変だったことか…

どうか今日一日、私のために時間をとっておくれ
そう、息子に頼んだ。
この手のプロである息子がいれば心強い。

しかし問題はそれ以前。
ビックカメラのカウンターで
メールアドレスやパスワードを何度も尋ねられ
私はあたふた、頭真っ白!

「え、私のパスワードって何だっけ!?」(私)
「俺に聞かれてわかるはずないっしょ!?」(息子)

親子のこんな馬鹿みたいなやりとりを聞きながら
ひたすら待ってくれたビックカメラのお姉さん
本当にごめんなさい。

そんなこんなでただ今午前1時。
ネットに接続し
動画もブログも以前と同じように楽しめるようになった。

さて、これから親の面倒を見ることになるであろう
若い世代に伝えておこう。

50代以上の親たちの中には
生半可な知識とスキルで
スマホやPC、タブレットを使っている人、
いや、使いこなしていると勘違いしている人が少なからずいる。
この私がその代表だ。

自分の親を見て
記憶力や判断力が鈍ってきたなと感じたら
オムツ交換の仕方を覚えるより前に
親がパソコンやタブレットやスマホを
どう利用しているか確認すること。
そして、それを利用するためのパスワードを
必ず、必ず控えておくこと。

でないと
親が死んでから大変なことになりまずぜ!



私のスーパースター

2019-09-05 01:05:08 | 日記
前回書いた「シークレット・スーパースター」の余談。

他にも一人、アーミル・カーンの映画の大ファンがいる。
介護学校で一緒に学んだ51歳の女性Kだ。

Kは去年、一人でインドを旅した。
行く先々でアーミル・カーンのファンだと言ったら
それだけで大歓迎されたという。
(インドでは国宝とも言われている彼、さすがである)

そのKに、「シークレット・スーパースター」を観てきたよ
と、ラインしたら
もちろん観てきたよ~!と、すかさず返事が。

そしてそのメッセージのあとにこう書かれていた。

「いま空港。これから一人でベトナム旅行に行ってきます」

彼女は現在、訪問介護のヘルパー。
未婚で、決して高いはずのない給料で一人暮らしをしている。

介護学校にいたとき
私は彼女の生活は大変だろうと思っていた。
(人の心配をしている場合ではなかったが)
ところがどうやってヤリクリしているのか
彼女は暇さえあれば美術館に足を運び
映画や演劇を楽しみ
年に一度は一人で海外を旅しているのだ。

出会ってから6年にもなるのに
去年、初めて聞いた。
実は彼女
父親がいない中で母・弟と生活保護を受けながら暮らし
商業高校を卒業して就職したものの
大学進学の夢を捨てきれず、早大を受験。
合格してからはバイトと勉学に明け暮れて
「思い出したくないくらい悲惨な大学時代」を送ったという。

その後もいろいろな仕事、いろいろな出会いを繰り返し
50手前で介護職に。

それだけ聞くと「大変だね、頑張れ!」と言いたくなるだろうが
とんでもない。
彼女は今、実に豊かだ。
私の周りの誰よりも輝いている。

映画「シークレット・スーパースター」の話から
友人Kの話になったが
彼女は私にとって、紛れもなく“スーパースター”である。