仲良しの同僚N子と
多摩六都科学館なるところに遊びに行ってきた。
目玉は「最も先進的」として世界一に認定されたプラネタリウム。
世界最多1億4000万個の星を大型ドームに投影するんだそうだ。
どうしても、二人でここに行きたい!
まるで付き合い始めたばかりのカノジョからの誘いみたいじゃないかと
苦笑しつつ
無邪気な押しに負けて東京都下まで足を伸ばしてきたわけである。
強引に連れて行かれた体(てい)ではあるが
実は私もプラネタリウムが大好きだ。
しかし、小さい頃からプラネタリウムに行くと
どうしても寝てしまう。
若き日、おっさんとデートで行ったときも
気づけば小さくイビキをかいていたらしい。
満天の星空、心地よいリクライニングシート。
これで寝ないほうがおかしい。
この意見に賛同してくれる人は少なくないだろう。
私は言った。
「悪いけど、私、寝ちゃうかもしれない。
もし寝たら、つんつんと突っついて起こしてね」
N子は応えた。
「任せといて!」
そして開演。
館内の照明が少しずつ落とされ
「これは午後5時のこの街の風景です」というアナウンスが流れる。
ああ、この瞬間がいい。
暮れなずむ街、黒いシルエットになって浮かび上がる家々
もうすぐ頭上に煌くであろう一番星・・・
いよいよはじまるね!
少しばかり興奮してきて、私は隣のN子のほうに顔を向けた。
すると、なんと
彼女は早くも口を開けて寝ているではないか!?
開演からまだ1分足らず。
肝心な星はまだ一つも出ていない。
いつでもどこでも眠れるのが特技と言っていたけれど
まさかこんな早く眠りに落ちるとは…
しかも、寝てしまうだろう私を起こすと張り切っていたくせに。
その後彼女を起こして、私が彼女を起こして
1時間に及ぶ星座物語を二人で堪能したわけだが
今思い出されるのは
天井に投影された美しい星々ではなく
無邪気でかわいい同僚の寝顔ばかりである。
多摩六都科学館なるところに遊びに行ってきた。
目玉は「最も先進的」として世界一に認定されたプラネタリウム。
世界最多1億4000万個の星を大型ドームに投影するんだそうだ。
どうしても、二人でここに行きたい!
まるで付き合い始めたばかりのカノジョからの誘いみたいじゃないかと
苦笑しつつ
無邪気な押しに負けて東京都下まで足を伸ばしてきたわけである。
強引に連れて行かれた体(てい)ではあるが
実は私もプラネタリウムが大好きだ。
しかし、小さい頃からプラネタリウムに行くと
どうしても寝てしまう。
若き日、おっさんとデートで行ったときも
気づけば小さくイビキをかいていたらしい。
満天の星空、心地よいリクライニングシート。
これで寝ないほうがおかしい。
この意見に賛同してくれる人は少なくないだろう。
私は言った。
「悪いけど、私、寝ちゃうかもしれない。
もし寝たら、つんつんと突っついて起こしてね」
N子は応えた。
「任せといて!」
そして開演。
館内の照明が少しずつ落とされ
「これは午後5時のこの街の風景です」というアナウンスが流れる。
ああ、この瞬間がいい。
暮れなずむ街、黒いシルエットになって浮かび上がる家々
もうすぐ頭上に煌くであろう一番星・・・
いよいよはじまるね!
少しばかり興奮してきて、私は隣のN子のほうに顔を向けた。
すると、なんと
彼女は早くも口を開けて寝ているではないか!?
開演からまだ1分足らず。
肝心な星はまだ一つも出ていない。
いつでもどこでも眠れるのが特技と言っていたけれど
まさかこんな早く眠りに落ちるとは…
しかも、寝てしまうだろう私を起こすと張り切っていたくせに。
その後彼女を起こして、私が彼女を起こして
1時間に及ぶ星座物語を二人で堪能したわけだが
今思い出されるのは
天井に投影された美しい星々ではなく
無邪気でかわいい同僚の寝顔ばかりである。