ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

横浜ツアーで、ますます絆。

2013-04-29 02:12:18 | 日記
訓練校のレディース仲間と、行ってきました横浜ツアー。

予想していたとおり中華街はごったがえしていたけれど
ハフハフしながら小ろんぽうを食べ
外人墓地、港の見える丘公園といったお決まりのコースを歩き
その後
シーバスで赤レンガ倉庫に行って
期間限定のドイツビール・フェスティバルでは
飲んで食べて
見知らぬ人と肩を組んで歌い踊り
締めくくりに
大桟橋で横浜の夜景を眺めて
「時間よ止まれ」と念じたりして…
ホント、夢のような一日だった。

きらめくような夜景を眺めて
思わず「ああ、生きていてよかった」と、私。
ほかの3人も、「うん、うん」と黙ってうなづく。

DVの夫と離婚したばかりのI。
未婚で娘を育てている、水商売上がりのS。
幼いころ父親からロープで絞め殺されそうになった
元歌手のA。

彼女たちの舐めた辛酸は、想像するだけで胸が痛む。

それでも逞しく、楽しく生きようと
職業訓練校という学び舎で出会った私たち。

互いが、励ましだ。


親睦会と、明日の小遠足

2013-04-28 02:36:44 | 日記
きのうは学校のクラスメイト全員で、初めての親睦会。
幹事が声掛けしたのは火曜日なのに
水曜の昼休みには全員が出席の返事を返した。
すごい!

そして当日のきのう。
一次会の2時間はあっという間に終わり
60歳のA子さんと大人しい男性の2人を除き
13人が二次会への意欲満々。

金曜日ということもあって
13人が入れる店を見つけるのは大変だったが
30~40分歩いてようやく二次会会場に落ちつく。

老若男女入り混じっての宴会ではあるが
利害関係も上下関係もなく
一つの目的を持った仲間たちの酒は
なんと楽しく、おいしかったことか。

学校に来るまでの経緯、趣味、恋愛談、小説や映画の話と
話題は尽きることがない。

いい仲間との出会い。最高だ~!!!

その場で親しく話したクラスメイトの女性4人で
明日、横浜ツアーを楽しもうということになった。

ならば、横浜在住の私はみんなをエスコートしなければ…。
というわけで、観光スポットまでのルートを検索していたら
あらら、午前3時だ。

春。
出会ったばかりの同級生たちとの小遠足に、心が弾む。

落ちこぼれ宣言!?というわけじゃないけれど・・・

2013-04-24 19:09:46 | 日記
授業のスピードが、メッチャクチャ早い。
4月から制度が変わったため
それに伴ってカリキュラムも改訂されたという。
そのせいもあってか
覚える暇もないほどの速さで進行する授業。
きのうも書いたように
とにかく居眠りもサボることもなく
まじめに授業に食らいついていはいるのだが
だからといって学習内容が脳に蓄積されているかといえば
それは明らかにNO!である。

さて…
A子さんは今日も指導員(担任)から叱責を受けていた。
居眠りやトンチンカンな質問ではなく
実習におけるアレやコレで…。

それでもショゲたり落ち込んだりする風もなく
帰りの掃除当番もほったらかして
人をつかまえては楽しげにオシャベリしていたA子さん。

もうすぐ離婚するらしいご主人から慰謝料は入るらしいし
セコム付きの高級マンションに住んでいるらしいし
近くに住んでいる娘たちも「ママ、ママ」と労わってくれているらしいし
だからもっかの心配事は学校の勉強ではなく
2匹の猫ちゃんと、独居生活における家計
「一人だと食費はいくらくらい? 私、どのくらい稼げばいいの?」
ということだけらしい。

う、うらやましい。

別にその暮らしがうらやましいわけではない。
彼女だって、きっといろいろなことがあって今があるのだろうから。

ただ、学校での勉強にまったく焦りが感じられない彼女の在り方が
今の私にとっては実に、実にうらやましいわけである。

まじめなオバサン

2013-04-23 22:22:17 | 日記
60歳の同級生Å子さんは、教室で毎日寝ている。
午前中の授業が始まったとたん、お休みモードに突入している。
やすらかな寝息が聞こえてくることもあるし
ひどいときにはピーピーと鼻笛を吹いていることも。
これまで数回の自己紹介で
延々と勉強にかける思いを語ってきただけに
あの寝姿はなんともザンネンだ。

「薬のせいで…」とご本人は言っているが
それにしてもあんなに寝てばっかりで
この先5ヶ月半、授業についてこれるのだろうか。

学校生活で、とにかく居眠りが一番の心配だった私。
ところが実は、まだほとんど寝ていない。
(この“ほとんど”という表現が情けないけれど)
それどころか
Å子さんをはじめとする何人かの居眠り常習犯のお陰もあって
「ちかさんは居眠りしないで真面目に授業を聞いている」という評価まで。

早寝の成果だ。
夜更かし封印の勝利だ。

おっと、もう11時。
そろそろ寝ます。
(ちぇっ、つまんないオバサンに成り下がったもんだ、私も)

100歳にして、きれいな女(ひと)

2013-04-21 23:17:35 | 日記
日曜日はひと通り家事を済ませ
一週間分の買出しに行ってから
ほっと一息。
テレビをつけると
ちょうど「ザ・ノンフィクション」の時間である。

テーマに興味が湧かないときは消してしまうが
今日のは面白かった。
渋谷・のんべん横丁に生きる人たちを伝える内容で
そこに登場した100歳の女性雀士に、思わず身を乗り出す。

100歳という年齢で毎日のように雀荘に通う元気さにも驚くが
ライフスタイルが実に素晴らしい。

40歳で夫に先立たれ
子どももなかったためずっと一人で生きてきた彼女は
今も代々木で一人暮らし。
高級マンションであはるが、にしても
その部屋はきれいに片付いている。
そして感動したのが、毎朝決まって7時の入浴。
どうしてですか?と番組スタッフに聞かれて
彼女はこう答えた。

「臭いと若い人たちから嫌われちゃうでしょ?
だから毎朝お風呂に入って清潔にしてから出かけるの」

100歳にしてこの意識の高さ。
アッパレである。

折りしもおととい、訓練校で「清潔」の授業を受けたばかり。
生活の中でそれがいかに大切か
いや、清潔を心がけないと
高齢者の身体にどんな影響が出るかをたっぷり学んできた。

しかしそれは、あくまでも介護する側の心得であり
講師はそうとは言わないが
私としては
「高齢者はそういうことに気が回らなくなっているから配慮が必要」
といった、言ってみれば上から目線でとらえていたのだ。

介護する側に立つための勉強をしている私が
反対に教えられた。
飲んで帰った夜は面倒臭くて入浴をさぼったり
タバコ臭を撒き散らしながら「悪いか!?」と開き直っている私。

きちんとしたオバアサンになりたい!
彼女を見て、そう思った。

介護の勉強は近い将来の自分のためのものと捉え
気持ち新たに、明日からの授業に臨む私である。