ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

これも介護。あれも介護。

2018-04-22 22:15:59 | 日記
これも介護職員の仕事なのか?そう思う仕事が
サービス付き高齢者住宅であるウチにはたくさんある。

たとえば、だ。

洗濯が趣味の、認知症のサナエ。
タオル一枚でも洗濯機を回すのだから
水と洗剤の消費はハンパじゃない。

家族からは水道代が何でこんなに高いのかと
クレームが来るし
他の利用者からは
あの人がしょっちゅう洗剤をもらいに来るので迷惑していると
やはりクレームが。

ひどい記憶障害だから
自分ではそんなに洗濯なんかしていないと、サナエは言う。
人から洗剤をもらったことなんかない!とも、サナエは言う。

あれこれ策を講じてきたがどれもこれも失敗で
こうなったら最後の作戦!と
今日からいよいよ洗濯用の水道の元栓を締めることにした。

もちろん常時ではない。
洗濯の日と決めた週3回だけは元栓を開き
それ以外の日は元栓を締める。
そう決めて、その仕事を早番の職員が受け持つことになった。

これで解決すればいいが…と思いながら
ふとよぎる疑問。
これって、介護職員の仕事なのか?

他にもいろいろある。

徘徊の危険性があるヤスコのためには
週3回、靴につけたGPSの充電をしなくてはならない。

1日中部屋でジグソーパズルをやっているミネのためには
それが完成したころを見計らって
バラバラにしにいかなくてはならない。

時折り不穏になって暴れだすツヤのためには
家族に用意してもらったかわいい動物ビデオを流し
それが終わったころに新しいビデオをセットしなければならない。

認知症の高齢者にも自分らしい生活を!
だなんて謳うサービス付き高齢者住宅の職員ならではの
いろいろなお仕事。

これ、介護なのか?
はい、これも立派な介護です。

時折りよぎる疑問を封じて
私はこの仕事を楽しんでいる。



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