ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

死なないで、おっさん!

2015-12-27 00:08:35 | 日記
最後のエネルギーを振り絞るのだろうか。
死を迎える前の老人は、異常なほどの元気さを見せることがあるという。

ということは
おっさん、死が近いのか!?

そんな懸念を抱かせるほどに、近頃のおっさんは元気だ。

実は秋からアルバイトをはじめた彼。
デイサービスの安い給料では遊べないし貯金もできない。
どうすればいいか。
そう思っているころにタイミングよく
おととしまで勤めていた会社の社長から
アルバイトでもいいから仕事を手伝ってくれないかと打診された。
日給のほかに仕事を取れば歩合給も出してくれるという。

無理をして身体を壊されては―と思ったが
おっさんは大乗り気。
ひと月10日の休みのうち4日間を、そのバイトに当てることとなった。

体力的にも精神的にも驚異的な元気さを見せはじめたのは
その頃からのことである。

遊べる小遣いを手にしたことで
たまにデイサービスの若者たちとも飲みに行く。
「今日は飲みに行こうよ」と、恋女房を接待(?)する。

それだけじゃない。
きのうまで17日間休みなしで働いてきたというのに
朝から元気いっぱい! 
だるいとか、疲れたとか、一切言わず
うざいほど陽気にしゃべり続ける。

さらに
この間からおっさん宛の封書が次々と送られてくるので
何だろうと思っていたら
各種資格試験の案内と、大学の聴講生の案内なのである。

いやいやいや、勉強するのはいいことだよ。
私だって、アナタが破産した前月に
大学入学のパンフレットを取り寄せていたし…。
もちろん、元気になって陽気になって
未来を展望するのは素敵なことだと思うよ。
体力・精神力ともに衰えてショボショボしたアナタと暮らしているのは
はっきり言って苦痛だったし…。

でもおっさんよ、アナタ、元気すぎる。

どうしてこうも“ほどほど”を知らない男なのだろう。

彼の異常なまでの元気は最期の打ち上げ花火なのか?

年金問題に揺れ動く我がニッポン。
夫であるおっさんにはもう少し生きてもらわなくては困ると
現実的な妻は心配で心配で、夜も眠れない。

訂正
夜も眠れない、というのは真っ赤な嘘である。




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