ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

老いを痛感するとき

2018-02-01 01:08:53 | 日記
あなたはいつ、どんなときに老いを感じますか?

たまにある、こんな質問。

“老い”ではなく“年齢を重ねた実感”と言葉を変え
50代半ばの頃の私は心の中でこう答えた。

NHKを好んで観るようになったこと、と。

身体的な老いを感じなかったわけではないけれど
皮膚のハリがなくなったことも
老眼が進んだことも
それはそれで“年輪”とポジティブに受け止めてきたし
今さら30代の時のように
バスケットで3ポイント・シュートを狙おうなんて思ってもいないから
そこそこ楽しめる体力さえあれば十分よ!と
余裕綽々で、加齢を受け入れてきたのだった。

しかし、きのう
私は己の老化をまざまざと思い知らされ、愕然とする。

健康診断に行った。
今回は基本的な健康診断に加え
バリウム検査と子宮がん健診も受けておこう。

5年ぶりのバリウム検査。
イヤだという人も多いが、私はなんてことない。
バリウムを飲んだあとにゲップを我慢しなくちゃいけないのも平気だし
その後便が出なくて困ったという経験もない。
みんな、何がイヤなの?
そう思っていた。

ところが5年ぶりのそれは
私の5年間の衰えをイヤというほど知らしめた。

検査技師が続ける指示。
「まずは棒をしっかり握ってください」
「では、身体を右斜めにして」
「次は止まらずに一回転してください」
「はい、そこで止まって。もう一度一回転してもらえますか?」
「もっと早くお願いします」
「あ、そこで止まって。もう少し左を向いて」

ストレッチャーごとグルグル回る中で
私自身も自力で右へ、左へ、あるいは360度
ゴロゴロと身体を動かさなければならない。

これはハードな筋力トレーニング?
それとも拷問?

ヒ~、汗だくだ。
そんなに機敏に動けない。
なるべく早く動けって?
これでも精一杯やってるのよ。
ゴロゴロ、ゴロゴロ。
まだ遅い?
許してくれ、もう勘弁してくれ~!

こんなはずではなかった。
5年前に同じ検査を受けたときにはラクショー!だったじゃないか!?
わずか5年で
私の筋力はここまで低下していたというのか~~~!???

胃の異変を診るためのバリウム検査ではあるが
その結果を知る前に
私は十分、打ちのめされた。


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