ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

バイタル・ジジイ

2018-02-04 23:04:19 | 日記
高齢になると、いろいろな特質が顕わになる。

認知症による記憶障害のある人は特にそう。

ミネは外出時に忘れ物がないか、やたら気にする。
サワコはやはり外出時に
何度も何度も何度も、戸締りの確認をする。

二人とも認知症状が出る前から
きちんとした性格だったのだろうが…。

認知症状のない人でも
高齢になると何かに固執するヘキが出始める。

介護サービスを受けていない自立爺サイトウなんか
その筆頭だ。

日に10回以上血圧を測り、こまめにノートに記録。
そしてその数値を、いちいち職員に報告してくる。

「さっき160まで血圧が上がったよ。困ったもんだ」
「もう一回測ったら150に下がってた。よかったよ」

はいはい、それは心配ですねえ。
じゃ、今日はお部屋でゆっくりしていてくださいね。

とりあえずそう応えるが
実のところ、ウザイ!

入居から4年。
こまめな血圧計測と、それによる一喜一憂を繰り返しながら
お前はクソジジイとして
しかも醜聞を撒き散らすゴシップ爺として
今なお生き続けている。

いい加減にせんか~!

そう叫ぼうとした矢先
今度はそのサイトウが熱を出したという。

その熱、たかが37度。

平熱じゃん!と言いたいが
ヤツにとって、それは生死にかかわる高熱であるらしい。

案の定、ヤツは己の健康を案じて一日中熱を測り続ける。
37度2分、37度0分… 

そしていちいち報告しにくる。
37度2分、37度0分…

ああ、ウザイ。

一日中、血圧と体温を測るそのどーしようもない趣味
いい加減にやめろって!!!


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