ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

私の幸せ

2014-07-17 00:45:26 | 日記
友達と4人で、それはそれは、それはそれは楽しい酒を飲んできた。

売れっ子作家のA
グラフィックデザイナーのC
エステティックサロン経営のE
そして新進・介護職人の私。

職業も家庭環境もまったく異なるメンバーだが
笑うツボ、怒りを向ける矛先が同じで
どんなテーマでも盛り上がる。

愚痴もなく
誰か一人がしゃべり続けることもなく
頓珍漢なことを言い出すヤツもおらず
それはそれは、それはそれは
楽しく心地よい50代の女子会であった。

わっと盛り上がって、さっと解散して
夜11時におりこうさんの帰宅。

家に着くと、おっさんが疲れきっていた。
勤め先であるデイサービスに持っていくための
折り紙作品づくりに没頭していたらしい。

珍しくお弁当もつくっていない。
どんなに疲れていても、帰りが遅くなっても
節約のためお弁当作りだけは欠かさないのに…。

おやすみ、と言葉少なに布団に入ったおっさん。
一人残されたかわいい女房の心に
ふと、日ごろではありえないやさしい感情が生まれた。

そうだ、お弁当をつくってあげよう!

ありあわせの食材を使い
オムレツ、煮物、ポテトサラダの三品をチャチャッとつくる。
急に思いついた割りに、素敵なお弁当じゃあないの!?

テーブルには、「冷蔵庫においしいプレゼントが入ってます」と
くすぐったくなるようなメッセージも。

な、なんだ? このやさしい感情は!?
おっさんへの愛情が再燃したというのか!?

いやいや、これは幸せの連鎖である。
めちゃくちゃ楽しい時間をすごしてきたから
心が弾んだまま帰ってきたから
おっさんにも優しくしてあげようという気になったのだろう。

私が幸せなら家族は幸せ!
子供が小さいころから、家族にそういい続けてきた。
なんとも傲慢で自分勝手な妻であり、母である。
しかし、久しぶりにそれを再認識する。

おっさんの幸せは私の幸せ、ではないが
私の幸せはおっさんの幸せ、だよね。
うん、それでいい、それでいい。