ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

私たちはキラキラだ!

2013-08-11 23:55:34 | 日記
学生時代の仲間とプチ同窓会を開いた。

とっくに東京からUターンしていたり
卒業後、行方知れずになっていたり
この時期、実家に帰っていたり
具合が悪かったり、忙しかったりで
集まったのは都内、あるいは近郊に住む身軽な男女5人だけ。

それでも
「うわっ、また薄くなった?」とか
「痩せたね、奥さんとうまくいってないんじゃないの?」とか
「血圧のほうは、どう?」なんて
歯に衣着せぬ言葉の応酬で盛り上がる。

男子二人は、56歳と57歳。
大学受験に失敗して1、2年ブラブラしていた彼らは
本来同級生の年齢である55歳をちょっとだけ上回る。

「仕事はどーよ。景気はどーよ」
社交辞令のつもりで訊ねたら
「おれもあと3年で定年退職だよ」と57歳のMが肩を落として・・・。

おお、そうかそうか、そんな歳か。
わずかな歳の差はあれど、同世代。
何事もなく歩んでいたら
うちのおっさんもそろそろ定年後の生き方を考えるころなのだ。

一夜明け、今日は1年ぶりに
スイミングスクールで一緒だったUさんと会った。

彼女は60歳。
小学校の家庭科の教師を勤め上げ、今年の春、定年退職したという。
結婚歴もなく、ずっと一緒に暮らしてきたお母様を春に亡くされ
今は7匹の猫の世話とスポーツクラブでのトレーニングだけを
日課としているらしい。

定年退職か。そうかそうか、そんな歳か。
何事もなく歩んでいたら
私もそろそろ、彼女と同じように
スポーツクラブで一日を過ごすようになっていたのかもしれない。

余生を歩き出そうとしているちょいと年上の友人たちを見て
あらあらあら、と思う私。
何せこっちは、これからスタート。
同世代でありながらも、あっちは終わり、こっちはこれから!なのだ。

そう思ったら
おっさんと私の55歳からの人生が、なんだかとっても煌いて見えた。
決してラクではないが
それでも、同世代が定年を迎えるこの時期に
私たちはピカピカの1年生としてスタートラインに立つ。

これって、もしかしたらすごく素敵なことじゃない?
おっさんにそう言おうと思ったが、彼はすでに夢の中。

休暇も残り少なくなったから、一日くらい海でも行かない?
おっさんはさっき、そんな誘いを妻に向けてきた。
面接と勉強と自分の遊びで、この1週間おっさんを放ったらかしだった。
う~ん、勉強したいけど、たまには付き合うか。

ガタついた車の助手席に乗って海を目指しながら
明日、おっさんに言おう。
「この歳で新しいスタートを切れるなんて、素敵だよね」と。