ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

まさかのA子さん

2013-08-02 23:40:18 | 日記
最年長のクラスメート・A子さんのことは
何回かここに書いた。

読んで下さったことのある方にはシツコクて恐縮だが
A子さんは目下離婚調停中の60歳で
もともとは苦労知らず、世間知らずのお金持ち奥様。
それがご主人から離婚を言い渡されたために「奈落に落ち」
「世界中で一番不幸な女」になってしまった。
(奈落に落ちたとも、世界中で一番の不幸者とも
クラスメートの誰一人思ってはいないのだが)
そこで「女一人で生きていく覚悟」で訓練校に入ったはいいが
授業中は寝てばかりいるし
講師に叱られても言い訳ばかりだし
質問の答えはすべて自分の苦労談に摩り替えてしまうし
というわけで、まったく困った「お婆ちゃん」なのである。
(お婆ちゃんという表現も、あくまでも自称)

努力しても授業についていけない
というのなら、私も彼女を励ましただろう。
しかしどこをどうひっくり返しても“努力”や“意欲”が感じられず
「私はもうお婆ちゃんだから・・・」と言い訳する甘えた態度に
講師陣もクラスメートも、蹴りを入れたいのを必死に我慢しているのだ。

イントロが長くなった。
さて、このA子さんが今日、まさかの発言。
クラスメートである38歳のK君が
「俺、ここを修了したら看護大学に入って
勉強しなおそうかと思ってるんだよね」
と言ったとき
近くにいたA子さんが飛びついてきた。

「あら、私も同じことを考えていたのよ」。

うっそぉ!?
思わず私の前にいたSちゃんと
大きく見開いた目を合わせる。
い、いま、A子さん、なんて言った!?

ウチの学校でも“困ったちゃん”のA子さんが
まさか大学に行くことを考えているとは・・・。

そのあと、みんなで話をした。
「A子さんは、自分がいけないのではなく
環境が悪い、先生が悪い。と思っているのだろう」
この意見にまとまった。

離婚も、勉強についていけないことも
先生に叱られたことも
何でも人のせいにするA子さん。

前にも言ったかもしれないが
ある意味、素晴らしい才能だ。