北京五輪の200メートル バタフライで松田丈志選手が銅メダルを獲得しました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、松田選手は他の水泳選手とは違った異色の経歴を持つ選手なのです。普通はオリンピックに出場する選手と言えば、恵まれた練習環境で育った選手が殆どだと思いますが、彼の練習場は数年前までは地元の中学校のプールだったのです。
数年前にテレビで見ましたが、そのプールは温水プールではなく、ビニールハウスで覆っただけの物で冬は水温が10℃以下だったと言うのですからビックリです。そのプールで子供の頃から久世コーチの指導を受け、20年もの間、二人三脚でやってきたそうです。松田選手が地元の宮崎から中京大学へ進学することになったときも、その師弟関係は解消されず、久世コーチが単身で愛知へ行って指導を続けたそうです。(*私の記憶の中で書いているので、事実と違っていたらすみません)
そんな苦労をして獲得した銅メダルですから、個人的には今回のオリンピックの中で一番感動したシーンなのです。
松田選手と久世コーチの間には他の選手とコーチにはない、深い絆があるのだと思います。ですから、今回の銅メダルと言うのは2人にとっては、本当にかけがえのない物でしょう。