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小田原の端々



小田原城址公園では史跡の整備と平行して公園内の樹木の枝下ろしや伐採が行われている。樹木整理については史跡小田原城跡調査・整備委員会植栽専門部会で対象となる樹木の選定や植栽管理について決定されており、今月の4日から対象樹木の伐採が始まっている。小田原市のホームページによると小田原城址公園では、今年の8月に開催された平成24年度第2回史跡小田原城跡調査・整備委員会植栽専門部会で承認された危険樹木の枝下ろしや伐採を10月4日から15日にかけて行うとのこと。対象となる樹木は市のホームページの平成24年度小田原城址公園内樹木整理位置図(pdf)に記載されている。それによると7本の樹木が伐採もしくは枝下ろしの対象になっている。位置図を頼りに対象樹木を見に行く。小田原城前の本丸広場ではクスの木が1本対象となている。場所は動物園があったときにクマ舎があった一画。その一画に近づくと伐採直後と思われる切り株があった。城址公園内の樹木のほとんどにはナンバーが記載されたタグが貼られており、この場所の対象樹木のクスはA99。切り株のすぐ後ろのクスのタグはA100だったので、切り株のクスがA99だったようである。伐採されたクスはこの一画に植わっているクスの中でも大きい部類で、切り株も大きい。うっすらと年輪も見えたが恐らく樹齢は100年を超えているのではと思う。位置図を頼りに常盤木橋方面へ。常盤木橋下周辺には対象樹木が5本と今回整理される樹木の多くが集中している。対象樹木の2本目は常盤木橋下の石段脇のニワウルシ・B331。まだ伐採前で樹皮に貼られたタグにはB331の記載があった。ニワウルシ・B331の根本。ニワウルシが先だったのか石段が先だったのか分からないが、根本部分が石段にめり込んでいる。続いて対象樹木の3本目と4本目は歴史見聞館西側斜面のハゼ・326とクス・B325。分かりづらいので赤でマークをしてある樹木。写真左がハゼで右がクス。対象樹木の5本目と6本目はマツ・B301、303で同じく歴史見聞館西側斜面にある。赤くマークした樹木でどちらも歴史見聞館側に斜めに伸びている。マツ・B301、B303を別角度から撮影。左側の細いほうがB301で右がB303。対象樹木最後の7本目は藤棚横の公衆トイレ裏のマツ・C58。公衆トイレ裏は土塁のようになっていてその上にマツが何本か植わっている。マツ・C58を探しに公衆トイレ裏側にいくと、ほんの数日前に伐採が行われたようでマツの木が伐採されていた。切り株の下には伐採された松の木が積まれている。伐採されたマツの樹皮にタグが見あたらなかったが、周囲のマツのタグがC57やC59だったので伐採されたマツがC58と思われる。マツの切り株はクスに比べ年輪が分かりやすい。ざっと数えてみても樹齢80年以上はありそうだった。数年前にテレビでも取り上げられた城址公園の植栽計画。史跡整備に伴い公園内の樹木も今後どれくらい整理・伐採されるか気になるところ。植栽管理の行方に注目したい。

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コメント
 
 
 
思いでの小田原城が (TOKO)
2012-10-10 08:13:01
伐採状況が良くわかりました。樹木の管理も大変です。無料で、伐採できませんからね。でも、さびしいですね。整然としすぎるのも。
 
 
 
>TOKOさん (端々)
2012-10-13 23:02:07
小田原城址公園の伐採も、ここのところ着実に進んでいます。個人的には木々が多いほうが良いのですが、市は史跡に調和?した景観にしたいようなので、天守閣周辺は何か理由をつけては伐採すると思います。年々財源が厳しくなるなか史跡の整備に予算を使い続けるのもどうかと思うのですが。
 
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