Photo by Ume氏
雪催いの天気、年の瀬らしい。昨日が天皇誕生日で冬至。寒空にどこからか風に乗って「君が代」の曲が流れてきたと思ったら、そのうち大音響、驚いた。そしてきょうはクリスマス・イブ、明日はクリスマス。
クリスマスにかこつけて、Nと雪の谷川に出掛けたことがあった。山を始めたころの、遠い昔のことだ。どういう理由だったかもう覚えていないが、雪洞を掘って、その中に身を置いただけで満足して、確かあの時は何もせずに帰ってきた記憶がある。雪山にはしゃぎ、谷川という山に浮かれ、駆け出しの身でいっぱしのクライマーにでもなったような錯覚を起こさないで良かったと思う。その後何度か、そういう錯覚に陥り、痛い思いをしたことがあるからだ。
こう書いていて思うが、山岳事故は、想定を超えた状況に、いわゆる〝適切″に対処できずに起きている場合が、初心者もだが、ベテランにも多いという気がする。それが山であり、またその怖さが魅力でもあるのだろうが、「適切な対処」にはさらに加えてもう一つ、性格がからんでくる。
これが非常に厄介な問題で、未経験であったり想定外の事態を前にした時、その判断、対処にはこの性格というものが大きな影響を与えてしまうと思う。特に、単独の場合には、運不運や経験もあるが、それが大きいと言える。
細心のとか、慎重にとか、山にはこうした言葉が付きまとう。しかし、その客観的な基準などない。各自で判断するしかない。もう一人の植村だったら、もう一人の森田、長谷川、小西だったら・・・、無事に帰ってきたかも知れない。「山が読め過ぎて」無理ができなくなったと、あの人はそうまで言っていたのに、越えてしまったのだろう。
もう危険な山になど行く気はないが、それでも自分の性格、判断については自信がない。そう、里でもだ。
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