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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「冬」(75)

2021年02月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 上に来ている。ここに着いた昼の気温が零下10度だと思ったが、先程8時の気温は零下8度だった。見間違えたのだろうか。
 天気はまずまずで、積雪もオオダオ(芝平峠)までは大したことなかった。池之平まで行けたら儲けものと内心期待しながら上がってきたら、運よく焼合わせまで車で来ることができた。そこからなら約5キロ、10時の出発だから昼ごろには小屋に着くとみた。
 木々の間から見える濃紺の色をした空は冬独特の色で、威圧感さえ感ずる。林道は西側になるため日の射す場所は少なく、しかしそのせいで降って間もない雪がそのまま融けず、白い森や林のままにしておいてくれた。例年のことながら、猟師や雪道走行が目的の車だろう、新雪でも隠し切れない荒れた轍が目に付いた。
 小屋へ着いた時は12時を少し回っていたと思う。途中で一度ゆっくりと腰を降して休んだりしたから、そのせいだったろう。牧場周辺の雪の量は想像していたよりかも多く、管理棟の屋根には落ちきれない雪が庇に覆い被さり、その舌先が重々しく垂れ下がっていた。
 今では半ば儀式のようになってしまったが、玄関先の日当たりの良い場所に椅子を出し、どろどろとしたウイスキーとビールを飲んだ。優劣のつけがたい極上の焼けるような刺激と、爽快さが喉を流れていった。こういう時、今までならかならず傍にいるはずのHALの姿のないのが小さな空白と言えた。(1月3日記)

 きょうの天気は曇り、雪が降るかも知れない。昨夜寝たのは10時を過ぎていた。下から持ってきた本を読んでいたら、思いの外時の過ぎるのが早かった。ここに落ち着けばここが日常の場になる。好きな物を食べて、好きな時に風呂に入るのは我慢するしかないが、冬の山の中でたっぷりと時と対峙することができ、それをもって良しとすることにしている。
 今回、わずか5キロほどの雪の山道を歩いただけだというのに、それに対する自己評価は低い。キクが失踪した時などは第1堰堤からだったから、スノーシューズで歩いた距離は10キロはあった。枯木からの時もあったし、オオダオ(芝平峠)の少し手前から車が立ち往生して歩いたこともある。大概の場合、オオダオまで車で行ければ後は7キロそこそこ、大楽勝だと思っていた。ところが昨日は、さらに雪の状態に恵まれ焼き合わせまで行けたのに、いざ歩き出すと楽をすることや、早く小屋へ着くことばかりを考えていた。
 挙句、山スキーよりかスノーシューズ、きょう歩いた林道よりも法華道の方が、というような感想を持って帰ってきたがサテ。その辺の詳しいことはまた後日。本日はこの辺にて。

 
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