入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「晩夏」 (1)

2018年08月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝9時の気温は17度だった。昨日(17日)久しぶりにUme氏と初の沢の出会いで会ったら、時間は聞きそびれたが(恐らく4時か5時ごろだと思う)、9度まで気温が下がったと言っていた。ふつか前までは暑いと感じていたズボンが、昨日やきょうの気温では薄くて頼りにならない。盆が過ぎればれ秋の気配が日増しに強くなるが、それにしてもこれほどの急な変わりようには驚く。
 
 青く澄んだ、大きくて深い空が視界の大半を占める第1牧区の眺めは、ほぼ目線の高さに北アルプスの峰々が続き、乗鞍、御嶽は雲が邪魔していたが、中央アルプスの主要な山々もしっかりと見えていた。ただ、その見慣れた同じ風景も、夏を終えて秋の中に納まっていた。


 
 上に行ったついでに、久しぶりに森の中を歩いてみた。もしかしたら湿った苔や、古い落ち葉の間からキノコが顔を覗かせていないかと期待したのだが、さすがにまだ早く、手ぶらで帰ってくるしかなかった。それでも森の中は少しづつ装いを変えつつあり、キノコ狩りの季節もそう遠くない雰囲気にはなっていた。
 今「手ぶら」などと呟いたばかりだが、朽ちかけた倒木をよけ、厚い落ち葉の層の上を、流れ下る沢の音を聞きながら歩いているうちに、ふとこの秋はどこかの山に出掛けてみたくなった。もう行くことのないと決めていた山々が、懐かしさと親しみを伴い思い浮かんできた。それは飲み慣れたビールや酒に代えて、たまにはウイスキーの芳香ときついアルコールの刺激をほしがるようなものだったかも分からない。ともかく、そんな気紛れな想いがこの先キノコ以上の収穫となるのかは、まだ分からないことにしておく。

 昨日、以上のようなことを呟いた後、その呟きはどういう加減か煙のように消えてしまった。復元できぬまま記憶をなぞってみたが、これは山道に迷い、引き返すときの覚束なさのようなもので、はたして元の道にたどり着けたかどうか自信がない。

 北原さん、通信ありがとう。置き土産、美味しく頂戴しました。また、違った季節の入笠を楽しみに是非おいでください。昨夜も天体観測会を開いたら、いつまでも望遠鏡から離れない小学校3年の女の子がいました。

 小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。







 


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