入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「初冬」 (9)

2015年11月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 若い頃一緒によく山に登ったNが突然やってきて、片道で2時間ほど、鹿嶺高原に通ずる山道を歩いてくると言って出掛けていった。雨の予報がはずれて、高曇りの天気で風もなく、寒くもないからちょうどいいだろう。
 一応この山道のことを「入笠トレッキングコース」と呼ぶらしいが、気持のよい山道なのだからふやけたカタカナ名でなく、もっとふさわしい名前がないのかと思う。この片道12キロのコース、2,3年は伊那市が主催して市民が参加する山歩きの好企画だったが、何故か中断されてしまった。
 その後どこで聞きつけたのかオフロードバイクやマウンテンバイクが入り、おかしなことになった。現在はこうした場違いの乗り物は、乗り入れ禁止になっている。ただ、そうなってはいるが、タイヤの跡を目にすることがある。
 中には牧柵を切ったり、道でもない所を走ったりする狼藉者がいて、注意すればすぐ喧嘩口調になる。皆がそうだというわけではないが、頭が痛い。無力を感じてしまうことがある。

 Nはどこまで行ったのだろう。こんな静かな初冬の尾根道を一人で歩こうとするなど、まだまだ元気だ。捨てたものではない。昨日戸台へ下った折、1年ぶりくらいで白岩岳の登山口を見て、懐かしかった。今年はもう無理だが、来年はNを誘い、笹ケ平沢から入る白岩岳への登路でも調べてみようかと考えている。
TDS君、コメントありがとう。心強く読みました。君とも山に登ったが、君の場合は奥又白谷のあの一件が、忘れられまい。

 霧の中 やけに牛鳴く 健さん忌  TDS

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年度冬季営業」、「H27年度冬季営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
 
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