入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬」 (2)

2015年11月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

    中央アルプスの冠雪した山並み

よく晴れている。一応ストーブも燃えているし、外の気温は昨日よりも高い(3度C)が、室内は寒い。この旧式ストーブでは、あまり部屋の中は暖まらないようだ。

 昨夜の帰りに会った人の話では、茅野から入笠を通って初の沢の工事現場へ通う祭、毎朝目にしていた第2牧区の鹿の群れがいなくなったという。恐らく、一昨日の夜から翌朝にかけての寒気のせいで、鹿の群れは山を下ったのだろうというのが、二人の一致した結論だった。
 今朝そんなことを思い出しながら、いつもの鹿の誘引場所に行ってみた。期待はしてなかった。寒気もそうだが、それに加え、昨日ようやく設置したばかりの爆音機が稼働を始めたからだ。あれだけの音が一定の間隔で鳴り出せば、しばらく鹿は近寄れないだろうと思っていた。ところが、昨日もいつも通り日没寸前に残置しておいた2個のヘイキューブがなかった。 
 鹿の行動を昼間に誘導するため、日没後は誘引に使う塩とヘイキューブを一カ所に集め、その上に蓋をすることによって・・・、と以前書いたが、せっかく来て何もなかったら鹿の関心が失せてしまってもいけないからと、たった2個だけを残して反応を見ることにしていた。
 その2個が食べられていた。監視カメラで確認しなければならないが、これが鹿の仕業だとなると、その行動についてこれまでの考えを修正することになるかも知れない。少なくとも、鹿にとって銃声のような爆発音はそれほど脅威にはならないのか、もしくは予想外に短期で馴化してしまうのか、といったことを検討する事例にはなる。

 人気の失せた入笠山の登山口まで行ってみた。あれほど賑やかだった駐車場には、1台の車もなかった。今なら富士見側からも車で来ることができるはずだが、この時期になるとこの山には、寒さを越してまで静かな落ち着いた山気を味わおうとする人はいないようだ、と思っていたら5,6人の集団とすれ違った。

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年度冬季営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする