入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「初冬」 (5)

2015年11月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  今日のような高曇りの冬空からは今にも雪が舞ってきそうだが、10度Cそこそこの気温ではまだまだだろう。どうやら明日の土曜日は雨になり、日、月と天気は回復するようだが、すぐまた下り坂。2,3日の周期で天気は変動し、そういうことを繰り返すうちにここにも雪が来て、また本格的な冬が始まることになる。
 冬の鳥らしきが、それまでに済ましておかねばならぬことでもあるのか忙し気に、葉の落ちた小梨や白樺の細い枝の間を飛び回っている。そうそう、近年冬眠をしなくなったというクマ、そして鹿、イノシシなど山を生活圏とする動物たちには、きつい時期が来る。11月15日からは狩猟が解禁となるからだ。
 先日聞いた話によれば、長野県の北部では里に出てきたクマや、イノシシがすでに何百頭も殺処分され、今では山の中は「カラッポだ」とか。人の暮らしが変われば気候も変わり、それが動物にも影響する。人間以外の動物からすれば、最も駆除したいのは人間なのに違いない。

 罠に掛かった鹿、特に小鹿は、一体その事態をどのように捉えるのだろうか。それがすぐ、人間の仕業だと分かるほどの知能があるとは思えない。自然界の中で何か不測のことがあって、自由を奪われたのだといった程度にしか、考えられないのではなかろうか。ましてや、自分を待ち受けているその先の運命など、とても考え及ぶとこころではないだろう。また当然、そのような事態に陥った場合の対処の仕方など、ただ虚しく脱出しようとして暴れてみるだけで、あとは仕方なく身を休め、事態の推移に身を任せているしかない・・・、そういった状態、そこへ突然人間が現れ、近付いてくるわけだ。

 N殿、愚生にも、開聞岳を眺めながら、あれこれ考えた日があったでござる。R殿、そうでござったか。遠くから、そっと眺めてくだされ。

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年の営業」、「H27年度冬季営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。

 
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