HALは昨夜、新しい寝場所である玄関を選んだと思ったが、外のことが気になるらしく出してくれとせがむ。仕方なく言う通りにしてやったら、寒くないはずはないが、外で寝たようだ。
明日の日曜日はまた、雪の予報が出ている。立春は過ぎたとはいえまだ2月の7日、これからの降雪には気が抜けない。あまり雪の量が多くなれば、今冬はまだ未体験の法華道だが、このルートも当分の間利用できなくなるだろう。来週の14、15日、それにその翌週の21、22、23日は以前から予約が入っている。こういう場合は大事を取って前日に入山するようにしているが、さて本命の法華道はどうだろうか。
昨年の12月22日、キクが失踪してしまった夜だが、大ダオ(芝平峠)経由13.5キロを6時間かけた。下りでさえ4時間と、できたらしばらくこのコースは避けておきたい。
今、昨シーズンの記録を見ていたら、12月の24日に車で貴婦人の丘まで行き、降雪が激しくなってきたため帰りが心配で、その日はそこから引き返したとある。その帰り、間伐材搬出のための除雪作業車と焼き合わせ近くで出会い、少なくもそこまでは除雪を期待できることが分かったため、翌日もう一度上り直したことを思い出した。同じく昨シーズン、これまたキクのせいで、法華道から牧場までを日帰りという強行軍もした。もちろん、大ダオ(芝平峠)経由で林道も歩いている。
それが情けないことにここへきて、すっかり気が緩んでしまった。その理由がよく分からない。かつての元気が欲しくなる。
料理はできたら一人、多くても三人ぐらいのためにするのが理想だ。昨日のガーリックトマトソースは、久しぶりのことだったが、予想外によくできた。もうなくなってしまったが、広尾のあの店の味によく似ていた。
ブイヨンは化学調味料で済ませたが、二種類のホールトマト、多めの白ワインが効いた。今朝、さらに余分に玉ねぎ、ガーリック、生姜をしっかりと炒めて、それにトマトも加え再度念入りに味を調えたらもう、言うことなしの合格。特製のオムレツにこのソースをたっぷりとかけ、冷蔵庫の奥に潜んでいた鳥の唐揚げまで加え、野菜サラダにイタリアンドレッシングで決めてやった。本日も外出の予定はないから、ワインのビール割も気にせず、美味しく頂いた。惜しむらくは、この味を褒めてくれる相手がいつものことながらいなかった、ということではない。ソースに入れるキャラウェイがなかったことだ(イヤー、キャラウェイ・シードは大事です、クク)。
あれほどに 夜径戯(ざ)れたるキクなりと もしかのことも 降る雪に問ふ 丼子(どんぶりこ)