スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

チューニング方法

2006-10-31 23:18:44 | ニッケルハルパ
ニッケルハルパのチューニングについて。

resonanssträngar(共鳴弦)のチューニング(というより順番のこと)についてたまに聞かれることがあるのですが、これは一般的なものというのはなく、楽器の職人さんによってさまざま。ちなみにウッレ・プランのものは、G#(低い側)から順番です。

音の合わせ方に関するチューニングは、ヨン・オルソン(Jon Olsson)方式が一般的に使われています。
他にもいろんな方式あります。楽器を買った職人さんがすすめるチューニング方法が最適かとは思います。

ヨン・オルソン方式
(以下の+-の数字の単位はcent)

+4 C
-2 C#
0 D
+2 Eb
-4 E
+6 F
-4 F#
+2 G
0 Ab
-2 A
+4 B(or Bess = Bb)
-6 H(or B)

BとHって何?という人に。
これはスウェーデンフォーク独特で、HはいわゆるBのこと。
BというとBbのこと。
そして、スウェーデン語で"-iss"は"#"、"-ess"は"b"のことなので、Bbのことは"Bess"と言います。
同じスウェーデンでもクラシックだと、HとBの代わりにBとBessを使うようです。

このニッケルハルパ独特のチューニング方式に慣れるようさんざんウロフに言われました。もちろん16本の弦とlövもあわせて全て。

ウロフの持っているばかでっかいチューナーは、このセントメモリが1ずつあって(よくあるものは5メモリずつ)、デジタル表示までされます。でも、「もう作ってない」とのこと。

ところが、なーんと!!帰国のついでにYAMAHAに言ったら、1centメモリでデジタル表示もでるSEIKOのチューナーを発見!
これまたもう作っていないとかで在庫処分30%引き!!とはいえ5900円ほどしたので高い。
店員さん、「今日から30%offにしたんですよ」
ラッキー。音を拾うマイクと合わせて買いました。
店員さん、「セント単位で合わせるのは正直むりだと思います。合わせられてもすぐ狂うでしょうしね」とのこと。私もそう思います。
でも、先生達が口をそろえてヨン・オルソン(または他の)チューニングを徹底するよう言っているので、やっぱり目で確認しやすいチューナーが欲しいのです
コメント (3)
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