スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

ステージ指導

2006-10-25 23:55:08 | 授業 その他
(写真は何も今日のトピックと関係ないリハ中のもの。ピアノにキャンドルスタンドがついてるのって日本でみないよね?と思って載せました。)

今日は、午後から特別講師の先生が来て、scenisk beredskap の授業。
意味か尋ねたら、stage preparationと言われました。辞書で調べてないし、よく分からないけど、ステージ上での自己演出についてってことかな?

この先生、ピアスとか仕草とか全体の雰囲気が、いかにも舞台演出とか演技指導とかにいそうな感じ。私が持ってるスウェーデン語学習CDに出てくるDanielみたいな話し方をする(アナウンサー口調という意味)。

1、最初にしたのは一人ずつ順番にステージに立って、他のみんなはその一人をじっと見つめます。ステージ上の人は
・みんなの目をみつめる
・自分の体がみんなの視線に対してどう反応するか感じる(緊張など)
その後先生もステージにあがり、どのくらい力が抜けているかその人の腕を持ち上げ動かしてみる。その間もステージ上の人はみんなをみつめながら、自分の腕や肩の力に変化があるか感じとるというもの。

2、次は、部屋を喜・怒・哀・中立(無感情)の4つのパートに区切ります。歩いて移動しながら
・言葉なしで全身でそれぞれ表現
・言葉と全身で表現

3、一人ずつ感情と無関係なテーマ(動物、学校制度など)与えられ
・それについて話しながら、4つのパートを表現
・みんなで小さな円になり、先生が指さした人が円の中心にきて、次々とすばやく言われた通りの感情に切り替えながら与えられたテーマについて話す。

4、ステージ上で、ウソを好きな割合で混ぜて話をする。それを聞いてどのくらいの割合でウソが混ざっているか、なぜそう思うか話し合う。

怒りでは大声をあげたり、悲しみで転がって泣き叫んだりそれぞれ好きにやっているけど、自分をオープンにするのってテレもあって難しい。(結局、二人がこのレッスンを拒否した。)

でも、3が特に難しい!私のテーマは「スウェーデンについて」(日本語で)。"国土の6割は森林で(本当か知らないけど)、自然が豊かな…"など言いながら床を蹴って怒りを表現するのってやりにくい。みんな日本語わからないだろうと思って、全然関係ない事を言ってしまった。「スウェーデン語で言われてもなにいってるかわからないんだよ!このやろう!英語でしゃべれって言ってんだろう!ざけんじゃねぇよう」と叫ぶ私。ごめんなさい。

私はクラスメートのスウェーデン語は分からないのだけど、見ていておもしろかったのはアメリカ人のクラスメート。(「動物」をテーマに英語で。)
「アハハ、動物は足が4本あって、ウサギがぴょーんってね、アハハ」と楽しそうに言ったかと思うと、先生が「怒り!」と言ったとたん、「動物には足が4本あるんだ!ウサギが跳ねるんだ!」と、怒りだすといった具合。結構、笑えます。

多分この趣旨は、リズミカルで楽しげな曲を弾くのにその雰囲気をかもさないとけないし、音楽をステージで聞かせるというのは、単に技術の披露ではなくその音楽の持つ雰囲気を自分で作ったり、テーマを観客に伝える、というパフォーマンス能力が必要。そのためには緊張感もコントロールできるようにならなといけないし、ということなのでしょう。
なんだか新鮮な授業でした。
コメント
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