スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

♪ノーティ・ニクラス

2006-10-20 23:53:19 | 授業 その他
naughty(ノーティ)は、英語で"いたずら好き"とかいう意味があり、ちっちゃな子供を叱って"そんないたずらしちゃいけませんよ!"みたいなときによく使う言葉。
そして、私たちは♪ノーティー・ノーティー・ニークラース♪とこっそり歌う。
(日本でいう♪みーちゃった、みーちゃった…♪みたいな感じで)

そう、今日はニクラス先生のアレンジクラス。
(ニクラスは2週間ほど前、ラーナリムというバンドで来日ライブ。他にニッケルハルパオーケストラとしてもCDを出している。ニッケルハルパのチャンピョンにもなったことがある人)

それが、予告もなしに「今からテストします」
みんなで「えー!?」
それで”♪ノーティ・ノーティ・ニークラース♪”というわけ。レベルが知りたいらしく3種類の抜き打ちテスト。

音楽理論の授業は、週に一度あるのでこれとは別で、アレンジのためのレッスン。
今日は、
1 モダル/ハーモニーという二つの音楽スタイル
2 bordun(ドローン)
3 riff

オール・スウェーデン語で丸一日授業されたので、実は言っていることの90%は理解してません。何についてというトピックくらいは分かったかな。でも話している時に分からなかったら質問もできないしかなりハード。

2は英語ではdrone、スウェーデン語ではbordun。1音(または、その5度の和音)のみを引っぱること。
和音は動いていいけどいわゆるコード進行とは別モノ(つまり上に挙げた1のうちモダルの概念)。
二人ずつペアになって曲を選び、それに合うbordunを決めてみんなの前で演奏するという作業。A、Bパート2回ずつ繰り返す曲なら、最大で4つのbordunを選べるというルール。またそれぞれ発表後、使用しなかった和音も試してみてどう感じるか。理論ではなく「体感」目的。

このペアになって、という作業がまた今日はえらく大変だった。bordunの動きについて英語で説明できる人はいず。
今までドローンは単(和)音だと思っていた私に「複数の和音を使っていい」と一生懸命言う。なので複数選ぶと「それはコードになってる」と返され、「??」な感じ。ニクラスも一生懸命助けようとしてくれるけど、私も含めてみんな微妙なニュアンスや専門的な話題について英語で表現するのは苦労する。みんながスウェーデン語交じりの英語で説明しようと、口を開けば開くほど余計に私はこんがらがってしまう。
(スウェーデン人は英語が上手いってよく聞くけど、あれはウソ!どういうレベルをウマイと言うかにもよるけど、買い物や旅行に不自由しないというレベルの英語なら確かにスウェーデン人はウマイ。)

3のriffとは、2小節程度の短いメロディーにあった音(和音とは限らない)のこと。ニッケルハルパオーケストラやラーナリムのCDで実際のriffの色んなバリエーションの例を聴き、それから実際に作って弾いてみる。

そして楽譜もアップしている、Flodensdöd polskaの伴奏の例を即興で10通りほど弾いてくれた。ありふれたものは一つもなく、どこをどうひねったら頭からこういうのがながれてくるんでしょうねー。

久々に今日は落ち込みモード。こういうのを目の当たりにすると「自分にできるのか?才能ないんじゃ?」と。言葉の問題も今日は特にひどかったし。
初めてスウェーデンにバイオリンを習いにきたときも、上手い人を目のあたりにしてかなりのショックで落ち込んでたなぁ。私は、(コンサートみたいな鑑賞用じゃなくて)目の前で近寄れないくらい上手いのをみせつけられると、刺激されてワクワクするタイプではないのだ。月2回ペースでこの授業するらしい。次回までには立ち直ってるかなぁ。
コメント
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