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『人間失格』太宰治

2011-02-06 | 読書
全然関係ないんだけど、家の中で「ポニイーテェールゥー♪」と歌ってたら娘に気色が悪いと言われた、むっとしたが冷静に考えればいいオッサンがAKB口づさむのは確かに気持ち悪いなw

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20年ぶりくらいに読んだ。
学生の時「これは年齢によって様々に感じるのかもなあ」と思ったけど、そのとおりだった。

自分の恥を告白してしまうと、学生時代の自意識過剰なぼくはこれを読んでかなり惹きこまれ「これって自分のこと?」みたいにうつ気味に思い込んでたのだ。続けて『斜陽』を読んだらもっとひどくて海の底に沈んだような精神状態を抱いたことを覚えている。

それがどうだ。
今読んでもそれなりに面白いのだけど、悲劇というより喜劇にしか見えない。なんなんだ?主人公が悩めば悩むほど道化のようだ。もっとはっきり言うと「あほか、こいつ」というのがありのままの感想w

だけど、やっぱりこんな小説は後にも先にもこれだけな気がする、そしてこの小説が現代まで名作として生き残っているのは、みんな心に太宰的な部分を抱えているからではないか?口には出さないけどみんな一皮剥けば太宰治なのだ、きっとそうだ。

どう感じるかは人それぞれだろうけど、短くて読みやすいからお勧めしたいね。
それにしても最新の文庫本は表紙がかっこいいね、夜神ライトみたい。


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