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ユニクロ社長のインタビュー

2009-12-27 | 政治経済

-社内には柳井社長に罵倒され壊れそうだったという人もいるが?
柳井:そんなのは、まあ普通だと思います。今は割とゆったりしているんですが、昔はそれが普通だった。

-執行役員が次々辞めるのは厳しさと関係あるのか?
柳井:関係はあるでしょうが、仕事をやるスタンスが合わなかったんじゃないか。

-身近にいた人で「どういう人なのか分からない」という人がいた。腹を割って話してくれないという人もいた。
柳井:逆にその人が腹を割ってないんじゃないかな。ぼくは何でも率直に話します。

-「ユニクロ型デフレ」批判についてどう思うか?
柳井:グローバル化は現実なんです、日本だけが避けて通ることはできない。避けるには閉じるしかない、でもそれでは成長できない。~日本は少子化が進み物質的に豊かになったことで満足してるんです。安心と安定ばかり求めて本来持っていた志がなくなった。

-父親(ユニクロの前身、小郡商事の創業者)は暴力団と昵懇だったと聞くが?
柳井:仲が良かったと思います、うちのオヤジは町の顔役で人の世話が好きだった。

-二人の息子を後継者にする気はないのか?
柳井:ない。まったくない。先輩創業者がみんな失敗しているでしょう。うちの息子はまあまあだと思ってるんですよ。でもそれぐらいの能力で継いだらダメ。圧倒的な能力がないと。

-プレッシャーが無くなるのは上場してから?
柳井:いや、無くならないですよ。ビジネスは毎日がつらい。つらいことイコール正しいこと。
       週刊文春12/31号「独裁者柳井正とユニクロ帝国」より抜粋


ちょっと長くなっちゃうけど、とても興味深かったので。
誤解されそうだが、ぼくはこの柳井社長をなんとも思っていない、ビジネスの才能は飛び抜けているけれど、人間的にさほど興味はない。たくさん儲けてたくさん納税していてくれればそれでいい。

じゃあなぜ載せたのかというと、この文春の記事は前段でまず記者によって集められた関係者証言でいろんな角度からこき下ろし、利益至上主義の非情な経営者像を描く。そして後半がこのインタビュー(もっと長いが概ねの大意は掴んでいると思う)。

率直な感想をいうと、今まで良いイメージを持っていなかったためかちょっと見直した感がある。偉い人特有の持って回った回りくどい言い方が無いので、話がわかりやすいし信用できる。
記事前段の批判部分を読むと安易に肯定もできないのだけれど、政治でも経済でもこういう人がリーダーにいるとシステムが機能的に働くのだと思う。

でも友人にはしたくないなw


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