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『海の底』有川浩

2015-01-30 | 読書

内容(「BOOK」データベースより)
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく―ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。



今や押しも押されぬベストセラー作家・有川浩もこういうマンガっぽい話も書くのかぁ~。

相変わらずの自衛隊マニアっぷりは歓迎だけど、同じく相変わらずの恋愛モードはこんなところまで持ち込まないで欲しいwせっかくのSFスペクタクルがぼやけて薄まってしまうじゃないか。

細かいところに異様にこだわるのも女流作家、というか女性的な特性か。
いつまでその描写続くの?的な場面が所々あって、辟易する。

といっても全体には一気読みさせられる小説作品としての魅力には事欠かないのも事実で、そりゃあ売れるでしょうよ。

売れるだろうけど、、、ん~、、、これはちょっと荒唐無稽すぎるかなあ。
日頃ハードSFを読んでいるとこう半端な科学には物足りなさを感じるしSFスペクタルにしてはヒューマンドラマに比重が乗ってるし。
つまり「どっちつかず」感が強いのだろう。

『阪急電車』のような地味だけどシックでほっこりした舞台のほうが著者に向いてるんじゃ?


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