内容(「BOOK」データベースより)
「チャーリイを殺す」―ヴァージニア大学都市のサバティカル・クラスの学生達に送られてきたこのメッセージは、単なる殺人予告ではなく、“人類への挑戦”だった!人類の科学技術を超えた手段で攻撃を仕掛けてくる“何者か”を追って、舞台はアマゾンへと移るのだが…。人類は果たして地球の“最終王朝”なのか、それとも“後継者”が現れてくるのか。
す、すげえ。。。
表現が古臭くはあるものの1960年代にすでに21世紀のインターネット社会を描いている!そしてクライマックスの緊迫感!
前回『果しなき流れの果に』で著者=小松左京を軽んじるような表現をした自分を深く恥じます!やっぱこの人すげえわ。天才と言わずしてなんと言う?
この「新人類」系の話は『ジェノサイド』以来大好きなジャンルであり、そこにうまくハマったともいえるが、40余年も前に書かれたSFがここまで興奮をもたらすなんて、もう驚愕としか言いようがない。
前半は大学での殺人事件を探るミステリーのような展開。そこに国際警察が絡んできてから一気に生物論文明論的にド派手な広がり!
まあ、それだけに結末は肩透かし感が強く、ちょっと残念な気もするが。ここまで広げまくった世界観を展開してくれればそれぐらいは良しとしたい。
インカ・マヤなど南米古代王朝のエピソードをうまく活かして「新人類」ネタにするという、よくもまあこんな奇想天外なストーリー考えるなあ。
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