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埼玉私学保連2013研修会

2013-09-18 | 教育
8/29(木)にラフレさいたまで開催されました。
今回は担当だったので、しかも講演会のあと謝辞を喋らなきゃいけなくて寝てる暇はありませんでした。

というかね・・・全然期待してなかったからか、講演会、無茶苦茶面白かったんですけどw

講師は「寺脇研」先生。

寺脇 研(てらわき けん、1952年7月13日 - )は元文部省官僚。映画評論家。京都造形芸術大学芸術学部マンガ学科教授。コリア国際学園理事。官僚時代にはゆとり教育の主導を担った。福岡県福岡市出身。



テーマは「21世紀を生き抜く」、現代の高校生をめぐる環境が我々とどれだけ違うか?違いを踏まえてどういう教育が理想か。みたいな話でした。

よく以前のゆとり教育を揶揄する話で「円周率を3.14から3にしてしまった」というのがあるでしょ。ぼくもそれ聞いた時「なんてバカなことするんだ!」って息巻いたものだ、でもそうじゃなくて。

「円周率が3だったら正六角形、4だったら正方形になることは図を見れば一目瞭然。ならば3と4の間に円の円周率?があることを間隔でつかめる。さらにはそこから円と正六角形の隙間にできる面積を考えたりしながら3.1だとどうなのか3.2ではどうかを試してみること」
つまり、ただ頭ごなしに3.14と覚えてしまうより自分の頭で円周率を導き出す、そういう教育が必要でしょ、というわけ。

実際の教育現場ではこれがうまく行かなかったのかもしれないが、主張はよくわかる。暗記力がすべての現代日本教育を想像性豊かなものに変えようということでしょう。受験のための教育から本当に身になる学問ってことかな。

今迄の右肩上がりの経済状況なら「競争原理」が教育の主要獲得目的だったろうが、これからの時代下がっていくGDP、よくても平行線なわけで、そんな状況では競争よりも「共生」が主眼となる、という主張。

これも賛同したい。
争っていては国家の安泰は程遠い。主義主張が違えど国民同士がうまく折り合いをつけて共に発展するような道を模索しなきゃダメだ。

この先生、ネットで検索するとわかるけど、
「売国奴」とか「ゆとり教育の首謀者」とか、かなり口汚く批判されています。
ぼくの乏しい経験からすると、批判のより多い人は本物だと思う、よくも悪くもですが。


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