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自民圧勝

2005-09-15 | 政治経済
日曜日の衆院選は小泉自民党が圧倒的な勝利を収めた。良くも悪くも小泉純一郎というのはすごい政治家だと思う。

さて、単独過半数の議席を手に入れ議員の多くが小泉チルドレンと言われるいわゆる首相の手下。スポーツ誌の見出しは「小泉翼賛会始まる!」まさに大政翼賛会さながらの状況になったわけだ。

ここまで勝ってしまうと支持した有権者もいささかひるんでるんじゃないかな、特に戦後生まれ世代にとってはこういうファシズム的政治状況は経験がない、どのように展開していくのか予測が付かない。

それでも国民の望んだ方向性である。国民は今まで散々嫌われてきたファシズムを望んだのだ。これは良いとか悪いとかという問題じゃない。末期的状況下にある日本の方向性を、日本的ことなかれ馴れ合いシステムには任せられないと判断したのだ。ここまできたら仕方がないと思う。

なんか本当に幕末に似てきた気がする。今購読中の司馬遼太郎『世に棲む日日』では長州藩がまさに危機的状況。1藩で4カ国連合と海戦をしたというのは現代人の感覚では信じられない。無論ボコボコにされたがそれでも長州が滅びなかったのは傑出した人物がいたからだ。普通なら領土や賠償金を分捕られる講和会議を毅然とした態度でのりきるのに高杉晋作がいなくては何もできなかったであろう。

だが、平穏な世においては高杉晋作も吉田松陰も大して役に立たなかったかもしれない。平時であるか有時であるかによってリーダーの持つべき資質は大きく違う。

何が言いたいかというと英雄と言えども役に立つ時期とそうでない時期があるように政治かも時節を見極めて適切な人を支持すべきだということ。小泉純一郎が必要な時期と不必要な時期を見極めたい。