気仙沼の銭湯「亀の湯」さんにはもう長いことお世話になっております。ぬえたちは活動の際の宿舎として安いホテルを使うこともあるのですが、それは かなり待遇の良いときで、ボランティア事務所に寝泊まりさせて頂いたり、被災家屋を拝借したりする事も多く、そんなときはまずお風呂がついている可能性は皆無ですね。その場合は銭湯を利用するのですが、活動終了が遅い時間であったり、そもそも震災で銭湯も被災して営業していなかったり、という事も多いです。
実際、石巻では「鶴の湯」という銭湯がボランティアの努力によって震災の翌年に営業再開したのですが、なぜか開店休業状態で、週に2~3日しか開いておらず、結局 ぬえが「鶴の湯」の湯船につかることは一度もありませんでした。代わりに深夜まで営業している大街道のスーパー銭湯「元気の湯」をもっぱら利用しておりました。
気仙沼でも活動終了~後片づけ~夕食という流れで動いていると どうしても宿に帰るのが遅くなり、いきおい深夜近くまで営業しているホテルの「日帰り湯」を利用することが多くなります。スーパー銭湯にしろホテルの「日帰り湯」にせよ、ネックは入浴料が高額なことですね~。どうしても800円前後の金額になってしまい、それが滞在中毎日となると。。なんか、活動中に一番お金を使うのは…プロジェクトの活動費は募金によってまかなわれているので、食事や入浴は自費負担を鉄則としておりますのですが…意外や食費ではなく入浴のために使うお金だったりします。食事は、これはいつも驚かれるのですが、もっぱらコンビニ弁当ですね。これが三食という事も多いです。宿舎に炊事設備がなかったり、設備はあっても活動が早朝起床出発だったりするので炊事から食器洗いまでするのは無理なことも多いので。。三陸のおいしいものを食べたい気持ちはあるし、そういう贅沢な食生活をしていると思われがちではありますが、実際の活動のスケジュールを考えると、活動~食事~風呂~睡眠だけで一日が終わる、という感じです。
そんな中、気仙沼の銭湯「亀の湯」さんだけは 抜きん出て利用頻度が高いです。なぜだろう。NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられて、震災前には漁師さんたちが長い航海から帰ってくると、まずは「亀の湯」さんでひとっ風呂浴びてから歓楽街に繰り出して行った、とか、彼らが預けた「○○丸」とマジックで書かれたマイ洗面器がズラリと並んでいたとか、被災してから営業再開にこぎ着けるまでに苦労の連続だったとか、こういう事をテレビを通じて ぬえが知っていたのは事実で、それが気になって? いや、そうではありません。やはり「亀の湯」の女将さんの人柄でしょうね。初めて ぬえが「亀の湯」さんにお邪魔したのは震災の翌年の夏で、そのときは宿舎にお風呂はついていたのですが、入浴の順番待ちが時間の無駄だったので、ぬえは太鼓の大川典良さんとともに「亀の湯」に出かけたのでした。そのとき女将さんが ぬえに掛けてくれた親しいお言葉がご縁の始まりかな。大川さんには「。。お親しいようですが。。何度も来てらっしゃるのですか?」と尋ねられて、いえ、初めてです。。とか答えたっけ。
この日、ぬえは一人で「亀の湯」さんにつかりに行きました。閉店は夜8:30ということは知っていたのですが、それに間に合うかなりギリギリな時間。。これに遅れれば、またしてもホテルで高額なお風呂に入ることに。。という時間でした。「すいません! 遅くに」と言いながら暖簾をくぐった ぬえでしたが、女将さんもご主人も、相変わらず明るく出迎えてくださって。。
料金を支払って、さて脱衣所に行くと、若い二人の先客が入浴しているのが見えました。ぬえもカラスの行水なので入浴は早いのですが、この若者二人は ぬえが入浴しているうちにお風呂場から出て行って、ぬえは何だか初めて「亀の湯」さんを独占して。。ちょっと泳ぎました~
さて ぬえも湯から上がって着替えていると、なにやら入口の方で談笑する声が聞こえます。閉店時間も近いのに、相変わらず人の声が絶えないなあ、と思いながら ぬえも脱衣所から出てみると、さきほどの若者が女将さんやご主人も交えて、いろいろと相談のご様子。これには加わらずに ぬえは履き物を履いて外へ出ようとしたのですが。。
ここで聞くとはなしに会話を聞いてみると、どうもこの若者二人は これから陸前高田を目指して行くつもりだそうで、BRTの乗り場や時間を聞いているらしい。これから陸前高田へ? 夜9時近いのに?
そこでようやく ぬえが声を掛けて事情を聞いてみました。。案の定、若者たちはこれから陸前高田に行って、今夜はそこに泊まるつもりなのだそう。この時間にBRTに乗って陸前高田に行っても、徒歩で行ける宿なんてあったかしらん? そう思って宿について尋ねると、持参したテントで眠るつもりなのだとか。
ふうむ、これは放っておけない。
では、とりあえず ぬえの車でBRTの駅まで送ってあげようか? と提案してみました。
二人の若者は喜んでくれて何度も ぬえに礼を言いましたが、その前に、まだ夕食を食べていないそうで、近くの仮設商店街で食事をしたいのだそう。まずはそこまで車に乗せて頂けますか? と。
とりあえず承諾して車で送ることにして「亀の湯」さんから出た ぬえと若者の都合三人ですが。。ううむ。ここから近い復興商店街というと「気仙沼横丁」だと思うけれど、そこまで送っても、またBRTの乗り場とは違う場所だし。。そもそも これから食事をして、まだBRTの終電に間に合うのか??
そこで ぬえも考えまして、それじゃ ぬえの宿舎に泊まる? と提案しました。
ちょうど ぬえも今夜は一人だけで泊まることになっていたので、うまい具合に話し相手が見つかったと思ったのも事実。でもそれだけじゃない理由が ぬえの側にもあったのです。
実際、石巻では「鶴の湯」という銭湯がボランティアの努力によって震災の翌年に営業再開したのですが、なぜか開店休業状態で、週に2~3日しか開いておらず、結局 ぬえが「鶴の湯」の湯船につかることは一度もありませんでした。代わりに深夜まで営業している大街道のスーパー銭湯「元気の湯」をもっぱら利用しておりました。
気仙沼でも活動終了~後片づけ~夕食という流れで動いていると どうしても宿に帰るのが遅くなり、いきおい深夜近くまで営業しているホテルの「日帰り湯」を利用することが多くなります。スーパー銭湯にしろホテルの「日帰り湯」にせよ、ネックは入浴料が高額なことですね~。どうしても800円前後の金額になってしまい、それが滞在中毎日となると。。なんか、活動中に一番お金を使うのは…プロジェクトの活動費は募金によってまかなわれているので、食事や入浴は自費負担を鉄則としておりますのですが…意外や食費ではなく入浴のために使うお金だったりします。食事は、これはいつも驚かれるのですが、もっぱらコンビニ弁当ですね。これが三食という事も多いです。宿舎に炊事設備がなかったり、設備はあっても活動が早朝起床出発だったりするので炊事から食器洗いまでするのは無理なことも多いので。。三陸のおいしいものを食べたい気持ちはあるし、そういう贅沢な食生活をしていると思われがちではありますが、実際の活動のスケジュールを考えると、活動~食事~風呂~睡眠だけで一日が終わる、という感じです。
そんな中、気仙沼の銭湯「亀の湯」さんだけは 抜きん出て利用頻度が高いです。なぜだろう。NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられて、震災前には漁師さんたちが長い航海から帰ってくると、まずは「亀の湯」さんでひとっ風呂浴びてから歓楽街に繰り出して行った、とか、彼らが預けた「○○丸」とマジックで書かれたマイ洗面器がズラリと並んでいたとか、被災してから営業再開にこぎ着けるまでに苦労の連続だったとか、こういう事をテレビを通じて ぬえが知っていたのは事実で、それが気になって? いや、そうではありません。やはり「亀の湯」の女将さんの人柄でしょうね。初めて ぬえが「亀の湯」さんにお邪魔したのは震災の翌年の夏で、そのときは宿舎にお風呂はついていたのですが、入浴の順番待ちが時間の無駄だったので、ぬえは太鼓の大川典良さんとともに「亀の湯」に出かけたのでした。そのとき女将さんが ぬえに掛けてくれた親しいお言葉がご縁の始まりかな。大川さんには「。。お親しいようですが。。何度も来てらっしゃるのですか?」と尋ねられて、いえ、初めてです。。とか答えたっけ。
この日、ぬえは一人で「亀の湯」さんにつかりに行きました。閉店は夜8:30ということは知っていたのですが、それに間に合うかなりギリギリな時間。。これに遅れれば、またしてもホテルで高額なお風呂に入ることに。。という時間でした。「すいません! 遅くに」と言いながら暖簾をくぐった ぬえでしたが、女将さんもご主人も、相変わらず明るく出迎えてくださって。。
料金を支払って、さて脱衣所に行くと、若い二人の先客が入浴しているのが見えました。ぬえもカラスの行水なので入浴は早いのですが、この若者二人は ぬえが入浴しているうちにお風呂場から出て行って、ぬえは何だか初めて「亀の湯」さんを独占して。。ちょっと泳ぎました~
さて ぬえも湯から上がって着替えていると、なにやら入口の方で談笑する声が聞こえます。閉店時間も近いのに、相変わらず人の声が絶えないなあ、と思いながら ぬえも脱衣所から出てみると、さきほどの若者が女将さんやご主人も交えて、いろいろと相談のご様子。これには加わらずに ぬえは履き物を履いて外へ出ようとしたのですが。。
ここで聞くとはなしに会話を聞いてみると、どうもこの若者二人は これから陸前高田を目指して行くつもりだそうで、BRTの乗り場や時間を聞いているらしい。これから陸前高田へ? 夜9時近いのに?
そこでようやく ぬえが声を掛けて事情を聞いてみました。。案の定、若者たちはこれから陸前高田に行って、今夜はそこに泊まるつもりなのだそう。この時間にBRTに乗って陸前高田に行っても、徒歩で行ける宿なんてあったかしらん? そう思って宿について尋ねると、持参したテントで眠るつもりなのだとか。
ふうむ、これは放っておけない。
では、とりあえず ぬえの車でBRTの駅まで送ってあげようか? と提案してみました。
二人の若者は喜んでくれて何度も ぬえに礼を言いましたが、その前に、まだ夕食を食べていないそうで、近くの仮設商店街で食事をしたいのだそう。まずはそこまで車に乗せて頂けますか? と。
とりあえず承諾して車で送ることにして「亀の湯」さんから出た ぬえと若者の都合三人ですが。。ううむ。ここから近い復興商店街というと「気仙沼横丁」だと思うけれど、そこまで送っても、またBRTの乗り場とは違う場所だし。。そもそも これから食事をして、まだBRTの終電に間に合うのか??
そこで ぬえも考えまして、それじゃ ぬえの宿舎に泊まる? と提案しました。
ちょうど ぬえも今夜は一人だけで泊まることになっていたので、うまい具合に話し相手が見つかったと思ったのも事実。でもそれだけじゃない理由が ぬえの側にもあったのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます