ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

第20次支援活動<気仙沼市・震災3年>(その1)~気仙沼へ

2014-03-27 02:55:58 | 能楽の心と癒しプロジェクト
やっと活動と同じ月にブログ記事をスタートできます~~

去る3月10日と11日の2日間にかけて、気仙沼市で「能楽の心と癒やしプロジェクト」の活動を行って参りました。

なんと言っても震災から3度目の3.11を現地で迎えられることが出来てよかったです。毎年3.11は石巻で過ごしていたのですが、我々を取り巻く事情もだんだんと変わって行き、複雑な人間関係もあって、今年は気仙沼でこの日を迎えることになりました。

しかし、気仙沼での3.11は目が覚めるような体験でした。この日に気仙沼にいて、本当によかったと感じています。石巻での3.11は1日がかりの追悼行事に参加していたので、市内で他にどのような行事が行われているのかまったく判らなかったのですが、気仙沼では活動も行ったけれど、そのあと市の主催になる追悼式に献花しに行くこともできたし、今年で廃校となる女子高でのキャンドルナイトに参加したり、それから気仙沼では有名な3.11に3本の光の柱を立てる追悼の催しを眺めることもできました。

さらには活動それ自体もとっても印象的な催しとなりました。被災建物での住民ボランティアさん主催ライブと、幕藩時代からの旧家での朗読会への出演。。電気も通じていない破壊された建物で寒気と戦いながらの上演と、韓国の歌人の震災を追悼する朗読会への参加と黙祷の時間。さらには災害FMへの出演。これは石巻でのそれから1年ぶりのラジオ出演になりました。追悼と復興と。まったく違うようでいながら、混ざり合ってこの地で融合していくはずのふたつの気持ちはブレることなく指向のままに突き進んでいき、それを ぬえのような部外者にまで包み隠さず巻き込んで、まさにこの街が進んでいくところに立ち会ったかのような滞在でした。気仙沼って、こういう街だと思います。

【3月10日(月)】
未明に笛のTさんをお迎えに行き、荷物を積み込んで出発。やっぱり運転手が2人いるとラクです。栃木から福島に入るあたりで運転を交代してもらったけれど、ちょっと眠って、気がついたらもう一ノ関に着くところでした。

気仙沼市内に入ったのは昼の少し前あたりでしょうか。まずは現地コーディネーターの村上緑さんをピックアップしに。緑さんは大晦日の活動でも八面六臂の活躍を見せましたが、今回はすべての活動の提案からプランニング、交渉まで一手に引き受けてくださいました。もうプロジェクトの「気仙沼支部長」「支店長」「営業所長」とまで呼ばれています。やはり「こうしたい」「これをやってみたい」という希望がある場合、現地で顔の広い方、フットワークの軽い方があると、一気に実現しますね。ありがたや。。

そうして、この日の最初の活動は「けせんぬま さいがいエフエム」さんへの出演だったのですが、まだ時間もあるので、まずは今回の活動とは別に4月に予定している活動のために、会場である北野神社に下見に伺うことにしました。

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1 コメント

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ありがとう (緑さん)
2014-03-27 14:41:38
いつもながら
被災地に寄り添って頂き
ありがとうございます。


ぬえさんもTさんも
すでに、気仙沼市民からすれば
部外者ではあらません。


東京と気仙沼との距離はあっても


気仙沼市民以上に気仙沼市に寄り添い色々考えて下さる姿勢は

気仙沼市民以上です。

感謝の言葉につきます。
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