昨日は伊豆の国市での子ども能の稽古の第二回目でした。
今年の第七回『狩野川薪能』は7月8日(土)と決まったのですが、子どもたちの創作能があるため、例年夏休みに開催されています。ところが今年は会場の都合からこの日になってしまいました。子どもたちにとってもこの期日の薪能は大変だろうけれど、月に二度子どもたちに稽古をつける能楽師の方も大変です。なんせ学校が休みの土曜日か日曜日・休日しか稽古できない。ぬえの他にシテ方・ワキ方ひとりずつが毎年稽古に行っているのですが、今年はこのスケジュールなので、三人が揃って稽古に行く事はほとんど不可能です。で、いきおい比較的スケジュールが合いやすい ぬえが一人で稽古に行く事が多くなります。
しかも教える内容が子ども創作能『江間の小四郎』のシテ、ワキ・ワキツレ(このへんは ぬえの職掌とは違うのだが、新作能でもあるので、ワキ方が稽古に見えるまで ぬえが暫定的に教えています)、地謡(これも子どもたちがやるの!)、さらに創作能とは別の出し物として子どもたちの仕舞四番、さらに ぬえらがシテを勤める玄人の能『船弁慶』前後之替の子方(これも当地の子どもから選んで稽古をつけ、出演させます)。。と、合計9科目にのぼるのです。稽古場を確保してある限られた時間の中でこの科目をすべてこなすのは。。思ったよりも大変でした。。
でも、子ども創作能『江間の小四郎』は昨年の初演に引き続いて二度目の上演ですし、参加してくれた22名の子どもたちもほとんど去年の経験者。毎年思う事だけれど、子どもたちの記憶力ってのはスゴイもんです。地謡担当ですでに昨年から参加している子どもの中には、まだ二度目の稽古、しかも薪能まで4ヶ月以上あるこの時期に、すでに台本を持参せず、暗記して謡う子がいる! ぬえが本を地謡を間違えると「えー、先生、そこ違いますよ?」なんて言われる。。ぬえの自作なのに。。しかも稽古なので ぬえは本を見ながら謡っているのに。。ごめんよー(/_;)
シテ役の大蛇や、それを退治する勇者・小四郎(北条義時)でワキに相当する役は、毎年小学六年生から選ぶので、毎年違う子が演じるのですが、やはり昨年も参加している子は、見よう見まねでほとんどの型を覚え込んでいる。。なんだか記憶力の問題だけじゃなくて、彼らの「やる気」というか舞台に立つ「責任」というものの自覚が芽生えているのだろう、と感じます。もう六年間も子どもたちに教えてきて、こういう点で手応えを感じたのは初めてですね。例年、薪能当日の子ども創作能では、子どもたちが地謡を謡う後ろに ぬえが後見として座って、小さい声で謡ってあげているのですが、このまま行けば、あるいは地謡は子どもたちだけで出来るんじゃないか。。なんて大それた欲望も持ってしまいました。実際は囃子に合わせて謡うわけだから至難なんだけれど。。
んー。。あるいは。。ひょっとしたら。。
夢はふくらんでいます。楽しみだなあ。
昨日は三島から乗り換えた電車の車窓から見た富士山がとてもきれいでした!
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今年の第七回『狩野川薪能』は7月8日(土)と決まったのですが、子どもたちの創作能があるため、例年夏休みに開催されています。ところが今年は会場の都合からこの日になってしまいました。子どもたちにとってもこの期日の薪能は大変だろうけれど、月に二度子どもたちに稽古をつける能楽師の方も大変です。なんせ学校が休みの土曜日か日曜日・休日しか稽古できない。ぬえの他にシテ方・ワキ方ひとりずつが毎年稽古に行っているのですが、今年はこのスケジュールなので、三人が揃って稽古に行く事はほとんど不可能です。で、いきおい比較的スケジュールが合いやすい ぬえが一人で稽古に行く事が多くなります。
しかも教える内容が子ども創作能『江間の小四郎』のシテ、ワキ・ワキツレ(このへんは ぬえの職掌とは違うのだが、新作能でもあるので、ワキ方が稽古に見えるまで ぬえが暫定的に教えています)、地謡(これも子どもたちがやるの!)、さらに創作能とは別の出し物として子どもたちの仕舞四番、さらに ぬえらがシテを勤める玄人の能『船弁慶』前後之替の子方(これも当地の子どもから選んで稽古をつけ、出演させます)。。と、合計9科目にのぼるのです。稽古場を確保してある限られた時間の中でこの科目をすべてこなすのは。。思ったよりも大変でした。。
でも、子ども創作能『江間の小四郎』は昨年の初演に引き続いて二度目の上演ですし、参加してくれた22名の子どもたちもほとんど去年の経験者。毎年思う事だけれど、子どもたちの記憶力ってのはスゴイもんです。地謡担当ですでに昨年から参加している子どもの中には、まだ二度目の稽古、しかも薪能まで4ヶ月以上あるこの時期に、すでに台本を持参せず、暗記して謡う子がいる! ぬえが本を地謡を間違えると「えー、先生、そこ違いますよ?」なんて言われる。。ぬえの自作なのに。。しかも稽古なので ぬえは本を見ながら謡っているのに。。ごめんよー(/_;)
シテ役の大蛇や、それを退治する勇者・小四郎(北条義時)でワキに相当する役は、毎年小学六年生から選ぶので、毎年違う子が演じるのですが、やはり昨年も参加している子は、見よう見まねでほとんどの型を覚え込んでいる。。なんだか記憶力の問題だけじゃなくて、彼らの「やる気」というか舞台に立つ「責任」というものの自覚が芽生えているのだろう、と感じます。もう六年間も子どもたちに教えてきて、こういう点で手応えを感じたのは初めてですね。例年、薪能当日の子ども創作能では、子どもたちが地謡を謡う後ろに ぬえが後見として座って、小さい声で謡ってあげているのですが、このまま行けば、あるいは地謡は子どもたちだけで出来るんじゃないか。。なんて大それた欲望も持ってしまいました。実際は囃子に合わせて謡うわけだから至難なんだけれど。。
んー。。あるいは。。ひょっとしたら。。
夢はふくらんでいます。楽しみだなあ。
昨日は三島から乗り換えた電車の車窓から見た富士山がとてもきれいでした!
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