↑本佐倉城史跡
4月30日(日)午前、千葉県下総の守護・千葉氏の居城「本佐倉城」(印旛郡酒々井町)を訪れた。
本佐倉城は、千葉県印旛郡酒々井町本佐倉と佐倉市大佐倉にまたがる将門山に築かれた千葉氏後期の本拠地となった日本の城。文明年間(1469年-1486年)の築城で、国の史跡に指定されている。また、2017年(平成29年)4月6日、続日本100名城(121番)に選定された。
千葉氏は元々、現千葉市立郷土博物館の場所に亥鼻城=千葉城を本拠として構えていたが内陸部の本佐倉城に本拠を移城した。しかし、江戸期に佐倉藩庁が佐倉城に移り、一国一城制により本佐倉城は廃城となった。本佐倉の城下町は酒々井宿に移設され、成田街道の宿場町になったと考えられている。
因みに、佐倉城は後世、堀田家の居城となり、日本100名城の1つである。
本佐倉城は現在でも城の土塁や空堀などの遺構がほぼ完全な姿で遺存しており、1998年(平成10年)9月11日に「本佐倉城跡」として国の史跡に指定された。これは、千葉県の城郭では唯一の指定である。
現地を訪れ散策したが立派な城であったことが想像できる。確かに遺構も残っており、千葉県内でこれまで訪れた城趾では本佐倉城が最も保存状態がよい。大半の人は後世の佐倉城趾の方に行くのだろうが本佐倉城の価値を見直してもよいと思う。
現地への道は狭いが駐車場は確保されている。折角の国の史跡をもっと広く普及されることを願う。