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偉いさんの煽り〝嫌韓”で泣いているのは誰?

2019-09-07 10:24:46 | 日記
 日韓対立の影響を受けて、両国の観光関連業者の方々は大変なことになっているようです。世論を味方に、謙譲の美徳、美しい日本もどこへやら、決して上品とは言えない口調で韓国の「理不尽・非常識」さをことさら強調していた新聞やテレビで売れっ子の議員さんやタレント、評論家の先生方、どれほどの出演料を頂いているのか知る由もありませんが、その陰で、煽り運転ならず、嫌韓の煽りを受けてどれほどの人たちが泣いていることか、ご存じなのだろうか。

 昨日のBS/TBS「報道1930」に登場された外務省出身の参議院議員の松川るいさんも、歯切れの良い口調でいつも韓国を切り捨てていたお一人。韓国批判には嬉々としていた同氏も、韓国からのお客が途絶えあと数日で倒産だと打ち明けた対馬の民宿の主人の話を聞いて、さすが返す言葉もなく、苦し紛れに漏れてきたのは、本土観光客の誘致と、ことあろうことか、韓国との国境近くなので防衛施設を誘致しては? のは応えにならない答え。
 加えてそれ以上に胸がつまされたのは、本音か建て前かは分かりませんが、対馬の観光業者が、現在の窮状を訴えながらも政府の対応を支持すると言っていたことでした。

コメンテーターの一人、パックン曰く、「日本の対応も米国トランプの対中国並みになってきた」。アメリカ・ナンバーワンのトランプさんが登場してきた背景に、アメリカの凋落と格差社会の拡大があるという点では、今日の安倍さんの言う「美しい日本」の背後にある景色も又同じです。
 貧すれば鈍する、さらなる先行きを杞憂するのは、暗い田舎道を歩く限界集落住人の僻みばかりではないような気がしています。
 

 

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