農文館2

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キリスト教会を訪問

2014-11-09 11:03:22 | 日記
 有機農業と同じように美術館の運営もなかなか難しいです。新聞やテレビでもたびたび取り上げて頂いているけれど、ここのところ、来館者の数は開館当初に比べると大分少なくなっています。二度三度、四度と来られる方は別として、だんだんと初めて来館される方の数は減っています。原因はいろいろありますが、何よりも、美術館の場所が、松本市内とはいえ、松本駅から25分近く歩く人通りに少ない住宅街にあること、それと有名な作家でない上に、作品自体が暗いイメージで捉えられがちなのに加えて、今日的には日本人の最も嫌う「自己否定」という、流行りの言葉で言えば「自虐史観」的に似た色合いをしていることにもよるのでしょう。もちろん、まだ来館されていない方々には、作品がどういうものであるかどうかも分からないはずなのですが、広告のチラシを初めとして、テレビや新聞の紹介内容を見る限りでも、そのような「誤解」を受けやすいようです。

 「誤解」と言ったのは、作家康花が「自己否定」しながらも、一方で「自己否定」した自分を認めて、作家活動に熱き心をもって向かい合い、短い生涯を捧げたことでした。とかく人は、己の出来の悪さを自問するより他人に擦り付けたがりがちになるように、自己否定することは苦手です。まして自己否定した自分を認めるような人間は鬱陶しくさえ感じることでしょう。とりわけ、世俗的な誇り高き人には忌避したいタイプの人間ということになるでしょう。もっとも、生前の彼女は、その思いを誰にも漏らすことはありませんでしたが、というより、病の苦痛と精神の苦悩を封印し、反対に明るく快活に振る舞っていたと言った方がよいので、表面的には好感度抜群であったのです。





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