康花美術館と中学生の声（５）

　「「友達が語ったあの世」の詩が一番ぐっときました。少し不しぎな話だけど、本当にあった話みたいに書いてあって良かったです。絵では紙コップもすてきでした。」

「友達が語ったあの世」について、生徒さんは「本当にあった話みたい」と綴っていましたが、友達が亡くなってあの世に旅立たれたのは本当の話でした。作者と同じクラスの友達が、授業中席を空け、校舎から飛び降りてしまったのです。その後その時の思い（夢？）を言葉にしたのが、この「友達が語ったあの世」でした。すでにこの時、作者は自分の母の他に、仲の良かった友達のお母さんが亡くなっっていたのを相次いで目の当たりにしており、「あの世」の存在はよそ事ではなく考えずに入られなかったのでしょう。

　ちなみにその仲の良かった友達について、「直美ちゃん」と題して彼女の前向きな姿勢を称えながら、自分も強く生き抜こうと誓っています。合わせて読んでいただけるとよいと思います。