私は以前から、茅ぶき屋根の多い集落として知られる≪美山≫(京都府南丹市美山町)に、一度行ってみたいと思っていました。
それを知って、旧くからの友だちのAさんが、ご主人の車で一緒に連れて行ってくださる事になりました。
一昨々日、12月6日のことです。
Aさんは高槻に住んでおられるので、私は当日電車で高槻まで行き、駅まで迎えにきてくださったAさんご夫妻の車に同乗して、美山へと向かいまし
た。
途中トイレ休憩で立ち寄った亀岡市のレジャー施設(名前は忘れてしまった…)では、大阪のスーパーでは見ることもできないような新鮮な野菜が
数々並べられていて、私は狂喜乱舞して、思わずいっぱい買ってしまって、友だちをあきれさせました。
その後、車は由良川沿いの道を、美山へとひた走ります。
うれしい事に、由良川沿いにはまだ沢山の紅葉が残っていました。
これは、予想してなかった事だけに、とってもハッピーでした!
出発から2時間半くらいして、美山に到着!
杉林をバックにして、茅葺き屋根の家々が姿を現してきました。
私たちはまず腹ごしらえに手打ちそば(とっても美味しかった~!)を食べたのち、≪かやぶきの里≫の散策を楽しみました。
茅葺きの家は、住んでおられる人にとっては、維持管理など大変な事も多いのでしょうが、コンクリートジャングルの中で暮らしている私にとっては、
やっぱりどこか懐かしく郷愁を誘われ、心和みました。
また、苔むした屋根の軒下に置かれた昔懐かしい農機具や、玄関先に行儀良く並べられた丸大根などを見て、心がホッコリするのを覚えました。
2時間余りの散策を終えて、私たちは、道を変えて帰路につきました。
春には枝垂桜がきれいだという、常照皇寺にも立ち寄って、その鎮もりかえった境内の散策も楽しみました。
そのあと、道が極端に狭くなり、しかも周囲が鬱蒼とした杉林で暗く、その中を道はくねくねと曲がりくねっていて、運転の得意なAさん(ご主人)も、「こ
んな道、嫌やなあ!」と思わずこぼされる程でした。
後になってみれば、それもスリルがあって、楽しい思い出だとも言えますが‥。(ご主人には怒られるかも…)
その細くて暗い道をやっと抜けると、目の前にかなり大きい池が現れて、その池の周りにはやはり紅葉が残っていました。
夕暮れていく湖畔の風景は私たちに、また別の趣きを感じさせてくれました。
その後は、行きと同じ道(9号線)に出ました。
そこで、行きに寄った亀岡の売店に再び寄ってもらい、私は行きに買い残した亀岡牛を手に入れて、満足この上なしでした!
そして思わず、「今晩はすき焼きだあ!」と叫んでいました。
友だちが何となく呆れ顔なのにも頓着せず。
本当に楽しい一日でした!
Aさんご夫妻、本当にありがとうございました!
素晴らしい里ですね。けど(同じ思いがある身としては)生活の不自由さが偲ばれます。不便でも素敵な場所で暮らして時々都会に出かけるのと、殺風景な都会で暮らして時々素敵な場所へ出かけるのとどちらがいいだろう?と、昨日康子と話していたところです。
暮らす場所‥私の選択は、もちろん後者です。まあ、選択の余地もないんやけど…(涙)