のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

忘れてはいけない…2つの ≪五・一五≫

2019-05-29 16:58:47 | 日記

 今年の≪5月15日≫も、ずい分前になってしまいましたが、その日について、やはり書き留めておくことにしたいと思います。

  

 ★ 一つ目の≪五・一五≫は、1932(昭和7)年、総理大臣<犬養毅>が、海軍青年将校の凶弾によって暗殺された、その

<日>です。

 いわゆる≪五・一五事件≫として歴史上も明記される日であり、この事件を境に、日本では軍部が抬頭し、日本が戦争への道を

突き進むことになった<日>です。

                

 

 

 現在の日本でも、平和憲法の存在を忘れたかのような大幅な軍備の増強が、人目もはばからぬ勢いで行われています。

 そんな日本の状況を考えるとき、≪五・一五事件≫の教訓を、私たちは改めてしっかりと胸に刻まねばならないと思います。

 それに加えて、5月15日に放映された『歴史秘話ヒストリア』で、私は新たに“もう一つの五・一五事件”の存在を知り、唖然とし

ました。

 “もう一つの五・一五事件”とは、その前日来日することになっていた<喜劇王・チャップリン>の暗殺計画が、やはり青年将校に

よって企てられていたということでした。

 当時チャップリンは、世界の喜劇王として、押しも押されもせぬ存在でした。

 しかし、彼は当時アメリカ国籍を有し、あらゆる軍国主義に反対して、自らを<世界市民>と名乗る自由人でした。

                    

 

 アジアへの侵略を企図し、それに反対するアメリカとの対立が顕在化していた当時の日本(の軍部)にあっては、チャップリンも

また、排除されるべき人間の一人だったのです。  

                 

 

 

 

 しかしその暗殺計画は、偶然の事情によって実行されることなく終わったのですが、当時の軍部が、チャップリンのような世界的

な映画人・文化人に対してまで、一時的であれ、その抹殺を企てたことは、忘れてはならない恐るべき事だと思います。

 

 そのチャップリンについて、番組は、今まで私の知らなかったことをいろいろ教えてくれました。

 その一つは、当時のチャップリンの付き人というか友人に、日本人の<高野虎市>という人がいたことです。

                

                                                 左…チャップリン、右…高野虎市

 

 

 高野虎市氏は、15歳のとき移民として渡米し、ひょんなことからチャップリンの(初めは)運転手になったそうです。

 そして高野氏の人柄・能力は次第にチャップリンを惹きつけ、氏はチャップリンにとって無くてはならない存在になっていきました。

                   

 

 

 しかし当時アメリカでは日本人に対する蔑視や反感が強く、高野氏を大事にするチャップリンに対して批判する動きが強かったの

だそうです。

 でもチャップリンはそんな世間の動きにも動じることなく、高野氏を大切にし続けたそうです。

 まさに<世界市民>の面目躍如たるものがあります。

 そのチャップリンがある時嬉しそうに高野氏に告げます。 「しばらく仕事を休んで旅に出よう!」と。

 彼は、「まず生まれ故郷のイギリスに帰り、その後ヨーロッパを巡り、最後は君の祖国・日本に行こう!」と言うのです。

 高野氏は喜んでチャップリンと旅を共にします。(この時の来日予定が青年将校の耳に入り、暗殺計画へと繋がるのですが)

 しかしこの旅で訪れたヨーロッパ各国の状況は、チャップリンに強い危惧を抱かせるものでした。

 彼は訪れたフランスの新聞社のインタビューに答えて、次のように言っています。

                 

 

 

 チャップリンの鋭い感性は、世界大戦に向かうヨーロッパ(特にドイツなど)の危険な動きを鋭く捉えています。

 そしてあの名作、『独裁者』が生まれたりするのですが…。

 

 偶然から暗殺を免れたチャップリンですが、その日に犬養首相が凶弾に倒れたことを知らされます。

 彼は、犬養氏の息子さんのもとを訪ねて、首相の死を心から悲しみ悼んだそうです。

                   

 

 

 一つ目の≪五・一五≫について、私は番組を通じて新しい情報を得ることができましたが、それは私にますます「決して戦争をし

てはならないこと」を確信させ、同時に今の日本(世界も)の状況が危険なものであることを、悲しいけれど実感させるものとなりま

した。

 

 


 

 

 ★ 二つ目の≪五・一五≫は、戦後長くアメリカの統治下にあった沖縄が、やっと日本に返還された<1972年5月15日>の

ことです。

 しかし私は情けないことに、その日が来ても、その日が47年前の沖縄返還の日であることを思い出せませんでした。

 戦中も戦後も本土の楯となって、口に尽くせぬ犠牲を強いられてきた沖縄。

 待望の返還も本土並みにはならず、今なお多大な犠牲を強いられている沖縄。

 そういう沖縄のことをいつも心に置いてきたつもりだったのに、返還の日を忘れてしまうなんて!

 私がそのことを思い出したのは、毎日新聞の下のような記事を目にしてからでした。

 理不尽な沖縄の現状を何とかしたいと、ガンバり続けている人が沢山おられる!

 何をどうしたらいいのかよく分からないけれど、せめて覚えていること、忘れないことくらいは、私にもできるだろう。

 そう思い直した私の5月15日でした。

                      

 

 

                

 

 

 


 

 

 

  戦争に向かった過去と、戦後にも残された沖縄の問題などを考えると、決して二度と戦争をしてはならないと強く思う。

 そう思えば思う程に、今の政治に危惧を覚える。

 政治が、ゲーム化し、ショー化している。

 トランプ大統領の今回の訪日も、一つの政治的ショーにすぎない。

 そしてそのショーには莫大な国費が費やされる。

 来日したトランプ大統領と安倍首相がまずしたのは、「ゴルフ」に「大相撲観戦」に「炉端焼きの夕食」。

 「ゴルフ」も「夕食」も、もう慣れっこになってるが、今回の予定で私が腹に据えかねたのは、≪大相撲観戦≫だ。

 今までにも外国の賓客が大相撲を観戦されたことは、幾度となくあった。

 でも、今回のような形での観戦は今までに無かったし、それは、大相撲の長い歴史の中でも、恥辱的な出来事だったと思う。

 土俵に一番近い升席を壊し、そこに上等な椅子席を置いて、その席に、厳重なSPに守られて入場したトランプ夫妻と安倍夫妻

が陣取る。

                 

 

                 

 

 

 これって、安倍首相が大好きな『美しい日本の伝統』をぶち壊す行為ではないだろうか?

 大相撲には、古くから培われてきた≪伝統≫というものがある。

 その≪伝統≫の中では、<升席>を壊して<椅子席>を設置するなんて行為は、存在し得ないこと、許されざることなのだ。

 普段、≪伝統≫を重んじる安倍首相が、こんなにも易々と≪伝統≫を踏みにじるのは何故だろう?

 それは単に、自身の政治的パフォーマンスの為だけなのだ。

 そしてそれは、安倍首相の言う≪伝統≫なるものが、彼の言うように決して<美しいもの>ではなく、政治的戦略として使われ

ている言葉に過ぎないことを、表している。

 私は、安倍首相とトランプ大統領が、升席を壊した上に置かれたソファに座って、いかにも楽しそうに歓談し、挙句の果てには、

アメリカ合衆国杯なるものを急遽作り、トランプ大統領が土俵に上がってそれを優勝力士に授与する映像を目にすると、本当に

気分が悪くなった。

 それは正に≪日本の伝統≫が、小汚い政治的パフォーマンスによって、汚された映像だったのだ。

                  

 

 

                  

 

                  

 

 

 そしてこの出来事がさらに私に危惧を抱かせたのは、このことに対するマスコミ(主としてテレビ)の、全く無批判な姿勢、むしろ

素晴らしいこととして、面白可笑しく仔細に報道する姿勢にある。

 安倍首相の利用できるものは全て政治利用する汚い姿勢と、マスコミの、それに対する無批判な姿勢とが一体化したとき、

一体何が起きるのだろう?

 それは、国論の統一であり、少数意見の無視であり、民主主義の否定につながる、恐ろしい道だと思う。

 

 しかし、そういう私の危惧に対して、救いになる新聞記事もあった。

 それを載せて、今後への希望としたいと思う。

                  

 

                  

 

 

 

 

 

 

                

 

 

 

 

 

 

 

 

 


長居植物園へ(5月19日) ⑥

2019-05-27 17:28:15 | 日記

 (長く続いた「長居植物園へ」も、今回が最後です。)

 白い馬車の登場に驚いていると、同じ馬車が、程なくして引き返して来た。

 (同じような写真だけれど、いつ又この馬車に遭えるか分からないので、もう一度カメラに収めておいた。)

                  

 

 

 

 植物園の出口の方に向かって歩きながら、緑いっぱいの辺りの様子を、写真に撮った。

                

 

                

 

 

 

 出口近くで、白い花を付けた植物が目に止まった。 何という花(植物)だろう?

 幸い、ここでも名札が付けてあって、「イボタノキ」だと分かった。 (と書いたが、なんか、すぐ忘れてしまいそう…)

                   

 

 

 

 植物園の最後に、大好きな“大池”の傍(睡蓮のある方とは反対側の…)に、行ってみる。

 この日の大池の全体の様子。

              

 

 

              

 

 

 

 上の写真でも分かるように、今の大池には、枯れたハスと新しく出た緑の葉っぱが、混在している。

 その様子を、もう少しアップで見てみると…

                

 

 

               

 

 

 

 池面を見つめていると、アオサギ発見!

 ハスの間を、抜け目のない様子で、そろりそろりと歩き回っている。

                

 

                

 

 

 

 大池の縁に沿って歩いていると、次第に出口に近づいて来た。

 出口近くの、花を前景にした、大池の写真を2枚。

                

 

               

 

 

 

 いよいよ植物園を出ようとして、もう一度振り返ると、大池の色が、深いブルーに変わっていた。

 この大池の写真を、出口の緑の並木の写真とともに載せて、ブログを閉じます。

              

 

 

              

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              

 

              


長居植物園へ(5月19日) ⑤

2019-05-26 16:48:13 | 日記

 (前回のバラ園の続きです。)

 バラ園の中央くらいに、円形の浅い池が設けられている。

 その辺りから出口(本来は入り口ですが)までの薔薇の情景を、載せていきます。

                

 

 

                   

 

 

                

 

 

                 

 

 

                    

 

                   

 

                        

 

                                   

 

                                   

 

 

                

 

 

              

 

 

 

 出口(入り口)付近の、ピンクの薔薇。

                

 

                

 

 

 

 バラ園を出る前に、出口の薔薇のアーチと出口付近の白い薔薇を、大池の噴水を入れて 撮ってみた。 

                       

 

              

 

 

 

 バラ園を出たところで、今までは見たこともなかった白い馬が、お客さんを乗せて、パカッパカッと歩いていた。

 (植物園もいろんな試みをしているんだな‥。)

                

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  

 


長居植物園へ(5月19日) ④

2019-05-25 15:51:18 | 日記

 やっと<バラ園>に到着したが、今回は道順のかげんで、“裏の入り口”から入った。

 裏の入り口のアーチは逆光になっていて、鮮明でない写真になってしまったが、一応載せておきます。

                 

 

 アーチを見上げて、アーチに絡む薔薇にカメラを向けてみた。

                  

 

                   

 

 

 

 アーチを潜り抜けると、今を盛りと華やぐ薔薇の姿が顔を現わした。

                  

 

               

 

 

 

 あまりの色彩の多さに、贅沢だけどちょっと食傷気味になった私の目に、白とピンクのハマナスの花が、爽やかだった。

                    

 

                 

 

 

 

 ここから私は、バラ園のアチコチを巡りながら、気に入った花や光景をカメラに収めていった。

                

 

                  

 

                   

 

 

                   

 

 

                

 

                

 

 

                

 

                

 

                

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


長居植物園へ(5月19日) ③

2019-05-23 15:51:03 | 日記

 スイレンを見終って、私は大池を離れた。

 そしてバラ園に向かおうとしたが、竹林の手前のダリア園のダリアが、少しずつ花を開いているのが目に入った。

 ダリアの満開までにはまだまだ日が掛かるだろうけど、とりあえず今咲いている花をカメラに収めた。

                

     

 

                  

 

                

 

                 

 

 

                  

 

 

                 

 

 

 

 ダリア園をあとにしてバラ園に向かって歩いていると、右手の木に、白っぽい小さな花が咲いているのが目に入った。

 何の木だろう?

 幸い、木に名札が付けられていて、栴檀(センダン)の花だということが分かった。

 栴檀の実は見たことがあるけれど、花は初めてだ。

                

 

                  

 

                  

 

 

 

 栴檀の花の手前の原っぱに、まっ赤な芥子の花を見つけた。

                

 

                   

 

 

 

 芥子の花を通り過ぎるとボケの木があり、ボケは花の季節はとっくに過ぎて、初めて見る実が生っていた。

 花と比べると、結構大きい実だ。

                

 

                 

 

 

 この後いよいよバラ園へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 


長居植物園へ(5月19日) ②

2019-05-22 16:12:46 | 日記

 薄ピンクのスイレンの群落の傍を通り過ぎると、いったん池の岸を離れなければならない。

 岸を離れたところの小さな原っぱには、いろんな野の花が咲いていた。

 そして、その原っぱで遊ぶ子どもの姿が可愛かった。

                  

 

 

                    

 

 

                

 

 

                

 

 

 

 角を曲がって再び大池の岸に出ると、そこにはかなり大きいスイレンの群落が広がっている。

 手前に赤いスイレンが広がり、その向こうに黄色のスイレンが連なっている。

 そしてその向こうには、大池の噴水が、いつものように一筋の水を噴き上げている。

              

 

 

                   

 

 

 

 赤いスイレンをアップで撮ってみた。 (黄色のスイレンはズームでも届かない。)

 スイレンは花だけでなく、葉っぱの形もステキだと思う。

                 

 

 

                 

 

 

                 

 

 

               

 

 

                

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       


長居植物園へ(5月19日) ①

2019-05-22 13:55:59 | 日記

 この間の日曜日(19日)はお天気も何とか持ちそうだったので、長居植物園に行くことにした。

 もうバラが満開だろうし、大池の睡蓮も花を開いているという情報も入ってきていた。

 長居公園(公園の一部に植物園がある)の敷地に入ると、溢れる緑に包まれた。

             

 

                   

 

                           

                                    クスノキの、目立たない小さな花

 

 

 植物園の入り口に向かう路の傍らで、2色の「スモークツリー」が、大きく羽を広げ始めていた。(前回行ったときは、まだ枯れ色

だったが)

                 

 

                 

 

 

 植物園に入ると、以前には無かった「花や緑を植え込んだプランター」がいろんな所に置かれていて、植物園に一層の彩りを

添えていた。

 植物園入り口のエリアの「ハート」が、地上にもできていた。

                

 

                  

 

 

 先に睡蓮を見にいこうと大池の周りを歩いていると、右手の木々の中に、これも今までには無かった装飾が施されていた。

                  

 

                 

 

 

 大池の縁に戻って水面を見ながら歩いていると、亀たちが小さな岩に集まって甲羅干しをしていた。

 そこからしばらく行くと、睡蓮の最初の小さな群落が現われた。

 ここの睡蓮は、うすいピンク色をしている。

                 

 

 

                

 

                 

 

              

 

 

 

 薄ピンクの睡蓮の群落を通り過ぎると、右手に見慣れない花が咲いている。

 標識を見ると、「バイカウツギ」とあった。まっ白とピンク系の2種類の花があったが、どちらも盛りは過ぎていた。

                

 

                  

 

                

                        ピンボケだけど、一応蜂がいる。

 

               

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              

 

 

                 


心に残った映像

2019-05-21 13:59:08 | 日記

 最近(と言ってもずい分前のもありますが)のテレビ番組で、心に深く残った映像を、心覚えに載せさせていただくことにします。

 

 一つ目は、火野正平さんの「日本縦断 こころ旅」から、2ヶ所の情景です。

  ① 4月24日 「静岡県 遠州灘 舞阪の海」

     私は日本海の海辺の生まれですから、海の情景にはいつも、心惹かれるものがあります。

     今回の遠州灘は、日本海ではなく太平洋ですが、見渡す限りの海原の映像は、やはり私の心を揺さぶります。

     こんな海原を見ると、確か国木田独歩の歌だったと思うのですが…

          「人の住む 国辺を出でて 白波が 大地ふた分けし 果てに来にけり」 (表記にも自信がありません)

     を思い出します。

     そういう私の思い入れと、この時お手紙を書かれた娘さんの、お父さんとの哀しくも懐かしい思い出・お父さんへの愛情

     の深さとが相まって、この風景は心に沁みました。

     (ただ、テレビ画面を写した下の写真は、決して良い出来でなく残念です。)

                 

                 (見えにくいでしょうが)正平さんが“砂”を手にすくって高く投げられている様子)

 

                   

                  (テレビ画面では、砂の風紋がもっとハッキリして美しかったのですが…)

 

 

  ② 5月10日 「長野県 白馬村 青鬼(アオニ)集落」

     上り坂が苦手な正平さんが、ヒイヒイ言いながら上って来られた先に、突然現れた「青鬼集落」の情景。

     自然に抱かれ、人の手によって丁寧に守り継がれた集落の情景は、私の心も強く惹きつけました。

     正平さんは、「自然はすごいなあ」「神々しいなあ」「涙が出そうになる」と、何度もつぶやかれていました。

     (でも下の写真もまた、実際の映像よりはるかに劣っていて残念ですが。)

                 

 

                     

 

 

 


 

 

 

 二つ目は、私の好きな番組の一つ、「小さな旅」の5月13日放映のものです。

 このときの「小さな旅」では、NHKの山本アナウンサーが、<大分県・姫島>を訪れていました。

                 

 

 

  <姫島>の存在を、私はこの時まで知りませんでした。

  番組では、姫島の独特の地形の中で営まれる島人たちの暮らし~農業、漁業など~を、きめ細かく愛情深く描いていました。

  その中で、特に私の心を捉えたのは、最後に紹介された≪アサギマダラ≫にまつわるものでした。

                  

                 沖縄から北海道まで、2000キロを渡る蝶 ≪アサギマダラ≫

 

 

  私は長居植物園で、秋の初めに咲くフジバカマの花にアサギマダラがやって来ることを知り、一度だけその姿を写真に収めた

  ことがあります。

  それ以来アサギマダラに心惹かれていましたが、なんと姫島には、そのアサギマダラが旅の途中で、沢山やって来るというの

  です。

  姫島には、アサギマダラが大好きな<スナビキソウ>が自生し、それを目指してアサギマダラはやって来るのだとか。

                  

 

                 

 

 

  しかしスナビキソウは、自生に任せられているだけではないのです。

  かつて島の教育委員会に勤めておられた<大海範男>さんが、仲間と共に、スナビキソウの栽培に努められているのだそう

  です

                  

 

  大海さんは言われます。

   「遠い距離をか弱い羽で飛び、島に立ち寄ってくれるアサギマダラが、可愛くてたまらない。これからもアサギマダラが、この

   島で羽を休めてくれるように、スナビキソウを育てている」 と。

   そして又、「この島の子どもたちは、学校を卒業すると、殆どが島の外に出てしまう。 その子どもたちが、アサギマダラのこと

   を知ることで、島を愛し思い出すよすがにしてくれれば嬉しい。そして辛い時は、か弱い羽で遠く海を渡るアサギマダラのこと

   を思い出して、少しでも力にしてくれればいい」 とも。

  大海さんは、アサギマダラが渡ってくると、子どもたちを集めます。

  アサギマダラはとても人懐っこい蝶で、子どもたちの周りに集まってくるのだそうです。

                

 

                  

                           この映像には、ビックリ!

 

  そして子どもたちは、大海さんの指導で、まだ渡りのルートなどがハッキリしないアサギマダラを捕まえて、羽に日付と場所を

  書き入れ、その後、蝶を放し見送るのだそうです。

                 

 

                

 

  この子どもたちの姿には、ちょっと涙が出そうでした。

  そして大海さんの、アサギマダラと子どもたちに対する深い愛情にも、心から尊敬の念を抱きました。

  最後に、大海さんが撮られた、アサギマダラが群れ飛ぶステキな写真を2枚載せて、このブログの〆とします。

                

 

                

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 


郵便局から公園へ(5月13日)

2019-05-19 19:04:43 | 日記

 13日は、郵便局に行くのに、久しぶりに路地裏を通った。

 路地裏に入ってすぐ、私はビックリした。

 今までもここの路地裏には、空き地があるのはあったのだが、この日は、今まであった家が全て取り除かれ、辺り一面が完全な

平地になっていたのだ。

                  

 

 

 私が好きな野良猫ちゃんと会えるのも、この路地裏があったからだが、これでは野良猫ちゃんたちの棲家も完全に奪われたこと

になる。

 いろんな事情で止むを得ないことなのだろうけれど、ちょっと淋しい感じがするのは否めない。

 ここには又、マンションでも建つのかな…。

 

 そんな思いとは関係なく、路地裏の別の所では、ナンテンに赤い新芽が芽吹き、足元には可愛い花が咲いていた。

                 

 

                     

 

 

 所用を済ませ、郵便局を出て、公園に向かう。

 その途中でも、赤く燃える葉っぱと、涼やかな紫色の花を見た。

                 

 

                   

 

 

 

 公園に到着。

 「もう花は完全に終わっているだろう。」と思いながら、念の為、花畑に向かって歩いていくと…… “ ビックリ!”

 芍薬の一株が、薄いピンクの花を、未だに見事に咲かせていたのだ。

 しかもこの芍薬、咲き切った花は、今までに見たことのない変わった形をしていた。

                

 

                      

                            (蕾がちょっとほどけたもの)

 

                     

                                 (開いた花)

 

                  

                           さらに開ききると…こんな形に。

 

 

 公園では、(前にも写真を載せた)紫蘭の花や、アヤメかハナショウブか分からない花が、元気よく咲いていた。

                  

 

                        

 

 

 この日の公園のバラ・2種。

                

 

                  

 

 

 紫陽花はまだ固い蕾。 カシワバアジサイがちょっとだけ花を開いているのみ。

                   

 

                  

 

 

 八重桜の木の下でふと上を見ると、しぼんだ花がひとつ、まだ枝にぶら下がっている。

 下を見ると、切株から赤いひこばえが勢いよく伸びていた。

                   

 

                  

 

 


 

 <付記>   

   7日のコーラスの帰りに見た、白い花をいっぱいに付けた木。

   初めて見たような気がする。

   調べてみると、当てはまりそうなのは「エゴノキ」しかないのだけど、果たして当たっているかどうか…。 

                

 

 

 

 

 

 

 

         


『花に祈り、命を祈る  映像作家 保山耕一 』 を見て。

2019-05-14 19:04:34 | 日記

 去る3月31日(日)の朝、NHKで放映された、『保山(ホザン)耕一』さんのドキュメンタリータッチの番組。

 

 それまで全く知らなかった保山耕一さんだったが、この番組を見て、私は、保山さんの生き様と、彼が撮られた映像に対して、

深く強い共感を持った。

 番組の中で彼が語られる言葉はとても素直で、真実味に溢れたものだった。


 保山さんは、かつてはフリーカメラマンとして、日本のみならず世界を股にかけて、様々な映像作品を撮ってこられた方だそうだ。

                

 

                              

 


 彼の作品としてよく知られたものの中には、「THE 世界遺産」や「情熱大陸」などがある。


 その彼が、6年前ガンを患い余命宣告もされた。

 しかも4年前には、ガンが再発・転移し、仕事も辞めざるをえなくなった。

 彼は絶望の淵に立たされる。

                   

 

 

  しかし彼は、その苦しみ・絶望の中でも、「このまま世の中(人々)に何の恩返しもしないで死ぬわけにはいかない。」と思われる。   

 そして、「自分の住みなれた奈良を撮っておきたい」と思われるようになる。

 番組の中でまず彼が足を向けられたのが、地元の人には、「氷室さん」と親しみを込めて呼ばれる「氷室神社」。

 その氷室神社には1本の枝垂れ桜があり、「その桜が咲くと春が来る」と言われ、地元の人たちに「春告げ桜」と呼ばれている

桜だ。 

 しかしここ数年、その枝垂れ桜の衰えには、目を覆うものがあるのだそうだ。

 保山さんは、その衰えていく枝垂れ桜の姿を、ガンに冒されて弱っていっている我が身と重ねられる。

 でも、まだ完全に死んでしまってはいない桜、てっぺんの方だけでも花を咲かせようとしている桜を見て、まだ命のある自分が、

その最後の姿を撮らなければならないと思われる。

 

 次に彼が向かわれたのは、奈良、御所市にある≪高天寺・橋本院≫。

 このお寺には、前住職とその夫人が心を込めて造ってこられたお庭があり、保山さんはそこを「休息とチャージができる場所」と

呼んで、疲れた体と心を癒しに、よく訪れられている。

                  

               (≪高天寺・橋本院≫で、福寿草にカメラを向けられる保山さん)

 

 保山さんは、撮られた映像をその日のうちに編集して、SNSにアップされている。

 次は、橋本院を訪れられた日に、アップされた文と画像。

                    

 

                  

 

 

                 

 

                 

 

                 

 

 

                

 

 

                 

 

 

                 

 

                

 

 

               

 

 

  次は、3月8日、≪奈良・平城旧跡歴史公園≫に行かれたときのもの。

 この日は、≪月齢1日の月≫が出る日。

 彼は平城旧跡の原っぱで、月の出を待たれる。

                 

 

 

 そして、待ち焦がれた月が出てきた。

 彼はレンズの中の月を見ながら、言われる。 「きれいやで~! “生まれたての赤ちゃんの月”やな! 」 と。

 その言葉の中に、保山さんの自然に対する感受性の豊かさ、優しさを感じた。

                  

 

                 

 

                 

 

 

 そして、映像を撮り終えて、保山さんが言われた次の言葉は、私の胸に強く響いた。

        誰もが みんな 見ることができる。

        でも 見ることを求めなければ 見つけることができない。

        でも見つけた先には 極上の美が そこにある。

 

  3月17日、保山さんは氷室神社を再度訪ねられ、桜の最初の開花を待って、一日中枝垂れ桜にカメラを向けられた。

 しかしこの日は、あいにくの雨だった。

                 

 

                 

 

                 

 

                  

 

                

 

 

 そして、この日は夕方になっても、桜は花を開いてはくれなかった。

                

 

               

 

 

 そしてその3日後の朝、桜はやっと1輪の花を開いた。

 それを見て、「花はやっぱり、朝の光で咲くんやね。」と、保山さんはつぶやかれた。

                  

 

                 

 

 

 そして彼は、開いた一輪の桜の花を見ながら、次のように言われた。

         僕も満身創痍かも分からないけど 

         この桜が来年も咲こう 生きようとしている

         僕も生きよう 生きて 来年もここの桜を撮ろう

 

 保山さんのSNSは多くの人に読まれ、「保山さんの写真を見たら、その晩よく眠れる。」というファンの声も多いという。

 写真をアップしない日があると、「保山さん、死んだんちがうか!?」と、心から心配する人もおられるとのこと。

 だから保山さんは、多少しんどくても写真をアップするのだと言われていた。

 

 今回の番組で初めて保山さんのことを知った私だけれど、私もいっぺんに保山さんのファン(応援団)になった。

 病気のことは努力だけでどうにかなるというものではないだろうけど、保山さんの健康を、私も心から祈らずにはいられない。

 そして保山さんがこれからも極上の美を見つけられ、映像を通じてそれを私たちに見せてくださることを、心から願っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

                

 


5月3日、その他の花など

2019-05-11 17:16:14 | 日記

 (前回のブログの続きです。)

 公園のバラが少しずつ咲き始めていた。

                    

 

                   

 

 

                     

 

 

 

 赤紫と紫のツートンカラーのスイートピーも、この日初めて見た。

                  

 

 

 

 この日も、鯉のぼりが風に泳いでいるのを目にすると、やっぱりカメラを向けてしまう。

                  

 

 

 

 一群れのカキツバタが、凛として咲いている。

 ここでカキツバタを見るのは初めてだ。

 (去年はこの時期公園に行けてないので、もしかしたら、去年から植えられているのかも知れないけれど。)

                 

 

                  

 

 

 

 名まえが分からない可愛いピンクの花と、シロツメクサの群生。

                  

 

                 

 

 

 

 自転車の練習をしている男の子と、再度の鯉のぼり。

                     

 

 

 

 公園を出たところのマンションのジャスミンは、もう満開だった。

                

 

 

 

 久しぶりに淀川の堤防に上がってみた。

 この日は風が強く、堤防ののり面の草も淀川の葦も、風に吹かれて波立っていた。

 堤防近くの階段で、雀とは違う鳴き声を聞いた。 セキレイかな? 動き回っているのを何とか撮った。

                 

 

                     

 

                

 

 

 

 堤防を下りて、公園に戻るために陸橋を渡る。

 陸橋の下で咲いていた野草と、コンクリートの間からたくましく伸びた植物。

                  

 

                   

 

                 

 

 

 

 公園に戻ってきた。

 公園の真ん中で、すっくと立っているポールと風に泳ぐ鯉のぼりを見ると、しつこさは重々承知しながら撮ってしまいました(ー_ー)!!

 最後は、公園の出口の、木々の緑。

                

 

 

                

 

                

 

 

 

 

 

 

 

 

 


芍薬はもう咲いたかしら?(5月3日)

2019-05-09 14:58:17 | 日記

 5月3日は、憲法記念日。

 しかし世の中、10連休10連休と騒いでいて、それぞれの日が何の記念日なのかには、あまり関心が無いように見える。

 私もその中の一人だが、3日が憲法記念日であることは、覚えている。

 多分この日、平和憲法を守ろうとする人々も、改憲を叫ぶ団体も、各地で集会や講演会を開いているに違いない。

 私は戦争は大嫌いなので、改憲絶対反対だけれど、この日はそんな集会や講演会に出掛ける元気がなく、申し訳ないなあと思い

ながら家にいた。

 

 そして午後になって、この間行ったときはまだ固い蕾だった芍薬が、そろそろ花を開いているのではないかしら?と思って、公園に

向かった。

 公園に着く前に……

 マンションを出たすぐのところで、生垣として植えられているトベラが、白い花をいっぱいつけているのが目に入った。

 トベラには可哀そうだけれど、葉っぱだけのときには、気にして見ることは殆んど(全く)ない。

 しかしトベラが一旦花を付けると、わっ!と叫んで、思わずカメラを向けてしまう。

               

                  

                     

 

 

 

 公園に行くためには、JRの薄汚れた高架を、くぐらなければならない。

 薄汚れているけれど、隙間から太陽の光が入ると、面白い(と私には思えるんだけれど…)模様ができたりする。

 すると又々カメラを向けてしまう。

                        

 

 

 

 公園の入り口では、小さな黄色の野草が咲いている。

 小さすぎて撮りにくいんだけれど、その可愛らしさにやっぱり惹かれてカメラを向ける。

                  

 

                      

                     ~オレンジ色のミナガヒナゲシが、花びらを散らした後~

 

 

 

 公園の中に入ると、滑り台で遊んでいる母子の上で、鯉のぼりが泳いでいる。(前にも撮ったけれど、またカメラを向けてしまう)

                  

 

 

 

 芍薬が植えられている、花畑へと急ぐ。

 ピンクの芍薬が最初に目に飛び込んできたが、それは、少し盛りを過ぎている感じだった。(来るのがちょっと遅すぎた!)

                

 

                  

 

 

 

 白い芍薬は、ちょうどいい頃合いで咲いていた。(もう少し前の方が、より素敵だけれど)

                

 

 

 

 もちろん、まだ蕾もあった。

 蕾の中には、まだ固く閉じているもの、ちょっと解けかけているもの…がある。

            

 

                       

 

                                    

 

 


 

 

 芍薬の近くでは、紫蘭が満開だった。

 白いイチハツはとっくに終わってしまっているのに、濃い紫の八重のイチハツが、旺盛に花を開いていた。

                

 

                  

                   ~紫蘭のアップ~                    ~初めて見た、紫のイチハツ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          


ランチの後のスナップ写真 (in 神戸)

2019-05-07 16:54:33 | 日記

  2日は急に、友だちと神戸でランチすることになった。

 ランチの後、神戸の街をブラついてみようということになり、北野方面に向かって歩いた。

 北野には大きなカトリックの教会があり、その教会は一般にも開放されていたので、私は初めて入らせてもらった。

 この教会のステンドグラスは、現代的でとても簡素だったが、私にはその簡素さがとても気に入った。

                        

 

 


                                               

 

 

 神聖な、十字架とマリア像。

                                

 

 

 

 

 この教会では、外光の取り入れ方が個性的で、室内の照明も、淡い光が素敵だった。

                              

 

 


                     

 

 

 

 

 カトリック教会を出てちょっと行ったところに、今度はイスラム教のモスクがある。

 このように異なる宗教が共存しているところが、神戸・北野の素敵な点だと思う。

                    

                                 ~イスラム教のモスク~

 

 

 更に坂を上っていくと、その日は急だったので予約が取れず行けなかった二つのお店(一つはホテル)がある。

 次はちゃんと予約してぜひ行こうね!と話しつつ、写真を撮っておいた。

                    

                           ~素敵な中華料理のお店・≪東天閣≫~

 

                         

                          ~ランチもとても美味しい≪北野ホテル≫~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      

                


“スカイビル”のある「新梅田シティ」へ 2)ビルの谷間の<鯉のぼり>

2019-05-05 14:44:26 | 日記

 空に舞う<鯉のぼり>は、いつも私の心を躍らせる。

 鯉のぼりの姿には、<自由>とか<希望>とかを、感じることができるから。

 なので私は、鯉のぼりの季節になると、鯉のぼりが空を自由に元気よく泳ぐ姿を見に行きたくなる。

 でも、それを見られる適当な場所はなかなか思いつかない。

 以前も行った高槻の芥川はいいだろうけど、今の私にはちょっと遠く感じられる。

 今回「新梅田シティ」に行く気になった理由の一つは、ビルの谷間だとは言え、そこでは鯉のぼりを見ることができるからだった

 

 <花野>を過ぎてスカイビルの下に来ると、毎年と同じように、鯉のぼりがビルの谷間で、ちょっと窮屈そうに泳いでいた。

                   

 

 

                   

 

 

 

 鯉のぼりには、子どもの姿がよく似合う。

                           

 

 

                       

 

                            

 

 この日、ゴールデンウィークの2日目ということもあって、観光バスが沢山停まっていた。

 鯉のぼりが泳ぐ広場には、外国人の姿も。

                   

 

 

 

 変わり映えしない写真ですが、「ビルをバックにした鯉のぼり」を、3枚載せさせていただきます。

                   

 

 

                       

 

 

 


 

  

  <付記>

    新梅田シティに行った明くる日の29日、1年4ヶ月ぶりに、ダンスに行った。

    最近わりと体調が安定している感じだったので、行くことにしたのだけれど、やっぱり不安はあった。

   入院以来、スカートというものをはいたことがなく、靴はスニーカーばかり。

   スカートと7センチのダンスシューズを履いて、果たして動けるものかしら?

   でも不安がってばかりいても仕方ない。

    踊る時間はぐっと減らすことにして、とりあえず行ってみた。

   1曲踊っては2曲分ぐらい休み、という感じで休み休み踊り、終わりも早く切り上げて帰った。

   結果的に、ダンスの動きは体が覚えていて何とかなったが、ダンスが思いの外ハードな運動だということを、今回思い知らさ

   れた。

   最近わりと歩くようになっているし、リハ・ステージでは、足を鍛える運動をしている。

   だから体力的には少しは自信があった。

   でも実際に踊ってみると、1曲踊っただけで、心臓がバクバクした。

   ダンスって、けっこう激しい有酸素運動なんだなあ!

   でも嬉しいことに、今回みたいに省エネで踊ると、帰ってからの体の疲れもそんなに激しくはなかった。

   なので、これからも時々踊りに行って、少しずつ体力をつけていくようにしたいと、今は思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 


“スカイビル”のある「新梅田シティ」へ 1)新梅田シティの里山<花野>

2019-05-05 12:46:54 | 日記

 4月28日(日)は、前日の<リハ・ステージ>(運動に特化したデイサービス)の訓練?の疲れも取れて、体調もまあまあだった。

 そこで、これも退院後初めてとなるスカイビル(新梅田シティ)へ、行ってみることにした。

 マンションから20分ちょっと歩けば、スカイビルの雄姿が見えてくる。

                       

 

 

 

 全体が緑や花で覆われた巨大な門をくぐって、新梅田シティの中に入る。

                

 

                

 

 

 

 入るとまず、<花野>と名付けられた「新梅田シティの里山」が、目の前に広がる。

 <花野>は人工の里山で、面積もそう広くはない。

 でも、全体が緑で覆われ、季節の花も見られ、小さいながら田んぼや畑もあって、ホッとできる空間だ。

 この日まず目についた花は、ピンクのウツギの花。 シャガの群落や、足元にはスミレも咲いていた。

               

 

 

                  

 

                

 

 

                 

                                           ~竹林と一緒に撮りたかったので、群落ではありませんが~

 

 

 里山の小道が折れ曲がるところに、今ではすっかり花を落とした、割と大きな枝垂れ桜があった。

 花の時季に来たらさぞ綺麗だっただろうと思いながらふと振り返ると、私と同じくらいの年格好の女性が一人、傍らのベンチに

静かに腰掛けられていた。

 例によって私が、「桜が咲いていた頃は綺麗だったでしょうねえ。」と声を掛けると、女性は、「綺麗でしたよ!」と言われ、続けて

「ちょっとここにお座りになりません?」と、ベンチの片側を空けられた。

 私が失礼してベンチに腰掛けると、女性は、草花のこと、歌のこと(彼女は歌うのがとてもお好きで、口ずさまれた歌はとても美し

かった)、読まれた本のこと、幾つかの病を持ちながら今も病に逆らわず生きていること、等々を、静かに語ってくださった。

 彼女はクリスチャンで、とても魅力的な方だった。

 この前の小学生の男の子といい、今回の女性といい、一人で歩いていると、いろんな人との出会いがあるのは嬉しいことだ。

 

 

 30分くらいお話しして、私はその女性に別れを告げ、別の小道を歩いた。

 その小道では、ハクサンボクが白い花をたくさん咲かせていた。

                 

                                          ~盛りを過ぎたハクサンボクの花も、造形として美しい~

 

                   

                     ~満開の花には白い蝶が…(見えるでしょうか?)~