のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

<マティスの絵>に癒されて…日曜美術館 ②

2023-06-24 18:27:49 | 日記

マティスが遭遇された困難の一つが、前回のブログに書いた<戦争>によるものだったとすれば、二つ目は<病によって

絵が描けなくなったこと>だった。

しかし彼の絵(造形と色彩)に対する愛は、その困難を軽々と飛び越えた。

筆を持てなくなったマティスは、筆に代わってハサミを持ち、いろんな色の紙を(下書きもなく)切っては貼り付けて、絵画に

勝るとも劣らない、新しい切り絵の世界を創り上げられたのだ。

    

         ハサミで色紙をジャキジャキ切っていかれるマティス

 

 

 

そうして作られたマティスの切り絵の作品。

  

 

 

 

               

 

 

 

                              

 

 

 

  

 

 

 

                         

 

 

 

 

 

このマティスの切り絵作品に、強く共感を寄せられる方がおられた。

それは、“葉っぱ切り絵アーティスト”の、<リトさん>。

   

 

 

 

発達障害のあった<リトさん>は、子ども時代から落ち着いて物事に取り組むことができず、ずっと自分のことをダメな

人間だと否定的に考え、苦しんでこられた。

しかしあることから、葉っぱに絵を描いて、それをカッターで切って、一つの作品に仕上げることを思い付かれる。

そしてできた作品をSNSにアップされると、徐々に注目を集めるようになり、今では“切り絵アーティスト”として活動され

ているのだ。

私は以前たまたま見た「徹子の部屋」に彼が登場されたのを見て、その精緻でしかも夢のある作品に感嘆した。

   

   小さな葉っぱに細かく絵を描かれ、それをカッターで切っていかれる。

 

 

 

そうしてできた、リトさんの作品。

   

 

 

 

              

 

 

 

                           

 

 

 

 

私は、「徹子の部屋」の時も今回も、リトさんの作品の素晴らしさに感嘆すると同時に、リトさんが、マティスの切り絵に

深く心を動かされたことを、感動を持って納得した。

 

 

 

そしてマティスは、自分の作品の集大成として、ひとつの<礼拝堂>をつくられる。

設計から全て自身で手掛けられた、この礼拝堂。

私はクリスチャンではないけれど、一度でいいからこの礼拝堂に入り、マティスが創り出された、この清らかで温かい

世界に、わが身を置きたいと強く願っている…。

    

                       礼拝堂外部

 

 

 

その内部は…

  

 

 

 

      

 

 

 

       

 

 

 

     

 

 

 

   

 

 

 

   

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

  


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マティスの切り絵 (じゅん)
2023-06-25 06:42:40
マティスが切り絵をしていたことは知りませんでした。なかなかすっきりとしたいい感じの切り絵ですね。リトさんのことも教えて下さってありがとう!葉っぱの切り絵でこんなに繊細な作品jンが出来るとは・・・とっても素敵ですね。
返信する
じゅんさんへ (のんスケ)
2023-06-25 17:24:23
 マティスの切り絵やリトさんの葉っぱの切り絵に共感してくださって嬉しいです。私もリトさんの作品を初めて見たときは、その細かくて素敵な作品に強い衝撃を受けました。
返信する
切り絵といえば... (onscreen)
2024-07-14 08:36:33
私も先日いてもたってもいられず、六本木に行きました!
ラストで一気に持ってかれました(笑)


一方で、こんなシリーズもございます

マティスMatisse カットアウトTheCut-Outs展 バーチャルツアー その(1)at MoMa NY

https://blog.goo.ne.jp/onscreen/e/6cafa7a4fed620d71528c6f9d24ee11f


その(1)〜 その(10)まであります

ご参考まで
返信する

コメントを投稿