母が亡くなって、今日で、もう25年が過ぎる。
母は明治の生まれで、7人の子どもを産み育てた。
子どもは、上2人が男、その下5人がズラリ女だ。(私は、その一番下。)
7人もの子どもを育て上げること自体、私には考えられない大業だ。
しかも、7人を育てる間には、あの戦争と戦後の苦しい時代があった。
けれどもその中で、母はシャキシャキとよく働き、子どもたちを厳しくも愛情深く育てた。
もちろん当時経済的には苦しく、贅沢とは無縁の、貧しい暮らしだった。
しかし、子どもに対する愛情と責任感は、タップリあったと思う。
その中で末っ子の私に対しては、両親は、躾けは忘れて、ただただ可愛がってくれたような気がする。
(子どもも7人目ともなれば、躾けるのがシンドカッタのかも…〈笑〉)
私は、生まれてから両親が亡くなるまで、一度も両親から怒られた記憶がない。
前にも書いたかも知れないけれど、私がこの歳になっても「甘ちゃん」で、「大人になり切れていない」のは、そのせいではない
かと思ったりする。 (これは、決して自分の欠点を両親のせいにしているわけではありません!)
でも、両親の愛情は、私の中に、「人を信じる心」を、育んでくれたような気はする。
頼りない人間にはなってしまったけれど、「人をさげすんだり人を差別したりしない心」だけは持つことができたと思う。
それはひとえに、両親の溺愛にも近い愛情のお陰だと思っている。
母への想いは尽きないほどあるけれど、今日はとりあえず‥‥「お母ちゃん、ほんとにありがとう!」
(普段は本箱に入れている、両親の古い写真を出してきて、その前に、Mさんから送られてきたラベンダーを置いてみました。
お香代わりに‥。)