のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

コンサートの帰りの、ちょっとした寄り道

2012-12-03 20:42:36 | 日記

 JR環状線で大阪駅に着いた私は、初めはそのまま地下鉄に乗り換えて、家に帰るつもりだった。

 だが、駅のホームからチラリと見えたイルミネーションが、私を駅ビルへと誘った。

 もう12月だし、アチコチでいろんなイルミネーションがまたたいているに違いない!

 今日はまず、駅ビルの探検?から。

 

 3階の改札を出て、エスカレーターを上っていくと、右に「ルクア」、左に「伊勢丹」の建物がある。

 それぞれに、マアマアの光で飾られていた。

 まず、「ルクア」から。

               

 

 次に「伊勢丹」の入り口だが、昼間見るとショウもないに、夜になると多少マシな感じがする。

                  

 

 

 そこから1階下の広場をふと見ると、ツリーの灯りがチラリと見えたので、エスカレーターに乗って下りてみた。

 そこには小振りながら、ツリーの形のイルミネーションが、クリスマスソングに合わせて、さまざまに色を変えていた。

                

 

    

 

 

 

 再びエスカレーターで6階まで行ってみる。

 以前「フラワーフェスティバル」が行われていた6階「時空(とき)の広場」は、今や“光の空間”へとその姿を変えていた。

               

 

 

 そこから、長~いエスカレーターで、伊勢丹の屋上に上がってみた。

 そこには余りキレイな光のオブジェはなかったけれど、せっかく上まで上がったので、一応2枚だけ載せておくことにします。

               

 

 

 

 再び下へと降りていく。

 上から「時空(とき)の広場」を見下ろすと、広場のイルミネーションが、またちょっと違った角度・感じで見えてきた。

                     

 

 

 私は6階に下りて、また性懲り無く、イルミネーションの写真を撮った。

 同じような写真だけど、立ち去り難かった私の気持ちを察して、見てやってくださいませ。

                     

 

 

    

 

            

 

 


感動の渦!≪1万人の第九コンサート≫

2012-12-03 19:08:19 | 日記

 昨日(12月2日<日>)大阪城ホールで≪1万人の第九コンサート≫が行われた。

      

                                          (上)大阪城ホール天井に取り付けられた「10000人の第9」のボード

 

 ≪1万人の第九コンサート≫は、一般の人の中から公募で1万人の合唱団を募り、1年の締めくくりに“第九”の大合唱をするという催し。

 私も昨日初めて知ったのだが、このコンサートが始まったのは今から30年も前なのだそうだ。

 最初の指揮者は、山本直純氏。 何年か前から、佐渡裕氏がタクトを振られている。

 昨年は、東日本大震災を受けて、被災者への鎮魂と復興への祈りを込めて、仙台会場と中継を結んで、同時開催された。

 今年もその流れを踏襲して(というか)一層発展させて、コンサートが催される。

 

 私は今までこのコンサートを、テレビでしか見た(聴いた)ことがなかった。

 でも今年は、友人・Yさんの娘さんが合唱団に参加されているので、Yさんが苦労してチケットを2枚取って、私を誘ってくださった。

 そのお陰で私は、コンサートを初めてナマで聴くことができることになったのだった。

 

 ちなみにYさんは、(このブログにも書かせていただいたが)10月初めにご主人を亡くされた方。

 今回合唱団に参加されてる娘さんは、一番下の娘さんで、Yさんと一緒に、お父さんの最期の日々を(お仕事を休んで)共に過ごされた娘さん。

 その娘さんが、お父さんの看護の日々の間も必死で練習を重ねられ、昨日の発表の日を迎えられたのだ。

 私の昨日のコンサートへの参加は、コンサートそのものへの興味が第一ではあったが、Yさん&Yさんの娘さんとともに、コンサートの時間を過ごした

いという思いからでもあった。

 

 私は、大阪城ホールの中に入るのは、今回が初めて。

 真ん中にステージがあって、周りをぐるりと客席が取り巻いている。

 その規模の大きさに、私はまず驚いた。

 と同時にもっと驚いたのは、客席の3分の2ぐらいは、女性合唱団の白いブラウスで埋め尽くされていたこと。

 (もちろん黒いスーツを身にまとった男性合唱団の方々もおられたんだけれど、私たちの席からは見えにくかった。)

               

            (下半分の、米粒みたいに見えるのは、白いブラウスの女性合唱団の方たち)

 

 第九コンサートは、2部が、第九の演奏・合唱で、1部には、毎年いろんな音楽家たちがゲスト出演される。

 今年のゲストは、な、なんと、あの辻井伸行君と、森山良子さんだった!

 何度トライしてもチケットが取れなかった辻井君のピアノが、ここで聴けるなんて!

 しかも、曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番・第3楽章。

 彼の演奏が終わると、会場全体が、感動の渦に巻き込まれ、歓声と拍手が鳴り止まなかった。

 

 辻井君の後は、森山良子さんが、真っ赤なドレスを身にまとい、佐渡氏にエスコートされて登場された。

 彼女の最初の歌は「涙そうそう」、2番目は、「家族写真」という、とてもステキな歌だった。

 ご主人を亡くされたばかりのYさんが、こらえ切れずにすすり泣かれる声を聞きながら、私にはその気持ちが痛いほど伝わってきた。

 

 二人の後に、サプライズゲストとして槇原敬之さんが登場! 歌うは、「世界で一つだけの花」。

 この歌の後半では、会場は完全に一つになって盛り上がった。

 観客も合唱団も手を打ち鳴らし、舞台上では、辻井君も森山さんも、歌いながら踊っておられた。

 

 1部がすごい盛り上がりのうちに終わり、しばらくの休憩のあと、いよいよメインの「第九」の演奏が始まった。

 昔は、第九の長い演奏が退屈で、早く合唱が始まらないかと、そればかり思って耐えていた。

 でも今は、そんなことは全くない。

 第1楽章も第2楽章も、第3楽章も、すばらしい音の起伏の連続。

 こんなふうに思えるようになるって、やっぱり歳を重ねてきたからだろう。

 そう思えば、年を取るのも、あながち悪いことばかりではないな、なんて思ったりする。

 

 話が横道にそれてしまったが、いよいよソロに続いて、あの有名な合唱の始まりだ。

 1万人の大合唱!

 それは、予想をはるかに超える大音響だった。

 1万人の方々が、心を一つにして懸命に歌われる姿と歌声は、壮絶と言ってもいいほどのものだった。

 演奏が全て終わると、合唱団の方々は、安堵と感動で頬を紅潮させ、中には涙ぐんでおられる方もあった。

 観客の私にも、その気持ちはよく分かった。

 と言うより、この時、合唱団の人もオーケストラの人も、そして観客も、心は一つだったから。

 

 こうして、感動の「第九コンサート」は終わった。

 私たちは、コンサートの余韻に浸りながら京橋まで歩き、そこで夕食をとった後、別れて帰途についた。