銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

東大寺 秘仏開扉・執金剛神像

2022年12月16日 | Hの生きる喜び、それは

本日12月16日は、東大寺にとって特別な日です

東大寺開山の良弁僧正の忌日にちなみ、以下の3ヶ所で秘仏開扉が行われるのです

1.国宝 執金剛神立像(秘仏・法華堂)
2.国宝 良弁僧正坐像(秘仏・開山堂)
3.国宝 俊乗上人坐像(俊乗堂)、他

私はこの日が来るのをどれだけ心待ちにしていたか

東大寺はやはり特別です

奈良時代に創建され、何度焼けても、何度も復興され、
人が集まり、その中で信仰が生まれ
今も当時から脈々と続く歴史があり、伽藍があり、
当時の建造物も奇跡的に残り、仏像も残されている

(二月堂、お水取りの舞台)

世界的に見ても、例がないほど、奇跡のかたまりです

そんな中、私がどうしてもお出会いしたかった仏像
それが、執金剛神像でした


(パンフレットより)

創建当時の仏像で、秘仏とされていたためか
色鮮やかな色彩を残し
仏敵より人々を守ろうと、振り上げた金剛杵を
今まさに振り下ろさんとする緊迫した一瞬の動作
血管が盛り上がる腕、かっと見開いた目、、、

書き出すときりがないほど、魅力にあふれています!

得体のしれないもの(疫病、自然災害、呪いなど、、)に
恐怖を覚えるしかない当時の人々は、
力強いこの像に、あらゆる災いや苦しみから逃れようと
心の底からすがり、祈りをこめていたのでしょう

東大寺の大仏は、疫病や飢饉(ききん)、乱などが相次ぐ中で生まれました

「動植ことごとく栄えんことを欲す」

大仏は人だけではなく、
地上のすべての生き物が栄えるように願って造立されたのです

疫病(コロナ)を科学的に解明し、医学の力で封じ込めようとしている現代と
ただひたすらに祈ることで乗り越えようとしていた奈良時代

何が違うでしょうか

いつの時代も、何かにすがりたい気持ちは同じです

今日も、秘仏開扉がおこなれる法華堂の前には長蛇の列ができていました

1300年も前に、切実な願いを込めてつくられた東大寺の仏像
その後も多くの人によって、何度も復興されてきました

今、その前で手を合わせる行為は、当時の人々と何ら変わりはないのです

(二月堂裏参道)

きっと、皆さん同じようなことを祈ったはずです
小さな願いも集まれば、大きな願いになり、
ほんの少しでも、今日より明日が明るくなればいいな、と思います

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